第32回介護福祉士試験問題解説【問題97~108】全12問 こころとからだのしくみ

 

こころとからだのしくみ

 

問題 97 
マズロー(Maslow. A.)の欲求階層説の所属・愛情欲求に相当するものとして,適切なものを1つ選びなさい。

1 生命を脅かされないこと
2 他者からの賞賛
3 自分の遺伝子の継続
4 好意がある他者との良好な関係
5 自分自身の向上

 

 

★問題97正解=4
◆◆解説◆◆

問題 97   正解は 4 といたします

待ってました!!の、マズロー氏 登場です。

過去問題、頑張った受験生さんには、

うれしいご褒美の1点ですね。

マズローの欲求5段階説とは、

人間の欲求を5段階の階層で理論化したもので、自己実現理論

とも呼ばれます。

アメリカの心理学者である アブラハム・マズローが提唱した理論です。

マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きもので

ある。」という仮定の下、「人間の欲求は、5段階のピラミッドの

ように構成されており、低い階層の欲求が満たされると、

より高い階層の欲求を欲するようになる。」と説明しました。

一番下の階層の、「生理的欲求」からはじまり、

「安全の欲求」、「社会的欲求」、「承認の欲求」、

「自己実現の欲求」 というように、、

人間の欲求は、下位の低次の欲求が満たされると、上位の高次の

欲求へ上がっていくとされます。

問題 98 
皮膚の痛みの感覚を受け取る大脳の機能局在の部位として,正しいものを1つ選びなさい。

1 頭頂葉
2 前頭葉
3 側頭葉
4 後頭葉
5 大脳辺縁系

 

 

 

★問題98正解=1
◆◆解説◆◆

問題 98   正解は 1 といたします

むずかしいぞ。

むずかしずぎるぞ。

難問ランキング 第4位と、多くの受験生さんを

涙目にさせた、大脳・関連問題。

ぼーぜんとして、何分も考えこんでしまいそうです。

正解は、設問1の、頭頂葉。

みなさまが、眠気覚ましに、ほっぺをつねって、痛いと

感じるのは、頭頂葉にある、『一次体性感覚野』のおかげなの

ですね。

この領域は、身体の感覚、温痛感、触覚の中枢とされます。

問題 99 
爪や指の変化と,そこから推測される疾患・病態との組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 爪の白濁  ―  チアノーゼ(cyanosis)
2 巻き爪   ―  心疾患
3 さじ状爪  ―  鉄欠乏性貧血(iron deficiency anemia)
4 ばち状指  ―  栄養障害
5 青紫色の爪 ―  爪白癖

 

 

 

★問題99正解=3
◆◆解説◆◆

問題 99   正解は 3 といたします

設問3の、さじ状爪か、

それとも、

設問4の、ばち状爪か。

まよいますね。

どっちだったか、

まよいますね。

正解は、さじ状爪。

『スプーンネイル』と表記している、参考書もあるかも

しれません。

爪の中央部分が、まるで、スプーンのようにへこんで、

先が反りかえることから、『スプーンネイル』と呼ばれる

症状です。

原因は鉄分の不足ですから、貧血気味の方は注意が必要です。

爪は、栄養不足や、ミネラル不足を知る、体のバロメーターと

むかしから言われるのも、納得ですね。

題100 
口臭に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 歯がない場合に起こりやすい。
2 唾液量が多いと生じる。
3 ウイルス感染の原因となることがある。
4 食事量が増加した場合に起こりやすい。
5 他者との交流を避ける原因となることがある。

 

 

 

★問題100正解=5
◆◆解説◆◆

問題 100   正解は 5 といたします

口臭の原因の1つとして、病的口臭があげられます。

鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、

肝臓疾患などが原因で、口臭が起こる場合もありますが、

病的口臭の90%以上は、口の中にその原因があり、

歯周病、むし歯(う蝕)、

歯垢(しこう)「歯の周りに付く細菌の固まり」、

歯石、舌苔(ぜったい)「舌の表面に付くコケ状の細菌の固まり」、

唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良などとされます。

問題101
高齢者の大腿骨頚部骨折(femoral neck fracture)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 転落によって生じることが最も多い。
2 骨折(fracture)の直後は無症状である。
3 リハビリテーションを早期に開始する。
4 保存的治療を行う。
5 予後は良好である。

 

 

 

★問題101正解=3
◆◆解説◆◆

問題 101   正解は 3  といたします

転倒と、転落を、読み間違えてた・・・

こんな受験生さん、おられませんか??

問題102
摂食・嚥下のプロセスに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 先行期は,唾液分泌が増加する。
2 準備期は, 嚥下性無呼吸がみられる。
3 口腔期は,喉頭が閉鎖する。
4 咽頭期は,食塊を形成ずる。
5 食道期は,随意的な運動である。

 

 

 

★問題102正解=1
◆◆解説◆◆

問題 102   正解は 1 といたします

あせると、解けない難問です。

今年は、嚥下関連の問題が、難易度・高いですね。

摂食・嚥下の5期は、以下のプロセスとなります。

① 先行期

② 準備期

③ 口腔期

④ 咽頭期

⑤ 食道期

①の、先行期は、

食べ物を、お口の中に、取り込む前の段階。

まずは、

目で見たり、さわったり、

香りをかいだりして、

おいしそうな食べ物があることを認知。

ここで、

無条件反射で、唾液分泌される仕組みなのですね。

問題103 
Jさん(80歳,男性)は,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され,半年前から認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。最近, Jさんは,トイレに行きたいと言ってグループ
ホーム内を歩き回った後に,失禁するようになった。Jさんの排泄の状態として,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 反射性尿失禁
2 心因性頻尿
3 溢流性尿失禁
4 機能性尿失禁
5 腹圧性尿失禁

 

★問題103正解=4
◆◆解説◆◆

問題 103   正解は 4 といたします

『機能性尿失禁』とは、

排尿機能は正常にもかかわらず、身体運動機能の低下や、

認知症が原因でおこる尿失禁です。

たとえば、歩行障害のためにトイレまで間に合わない、あるいは、

認知症のために、トイレで排尿できない、

といったケースですね。

この尿失禁の治療は、介護や生活環境の見直しを含めて、

取り組んでいく必要があります。

 

 

問題104 
正常な尿に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 1日に約1gのたんぱく質が排出される。
2 1日に約10 gのブドウ糖が排出される。
3 排尿直後はアンモニア臭がする。
4 排尿直後はアルカリ性である。
5 排尿直後は淡黄色で透明である。

 

 

★問題104正解=5
◆◆解説◆◆

問題 104   正解は 5 といたします

数字にちなむ設問は、ひっかけが多いもの。

設問1、設問2は、論外なので、スルーでOK!!

迷うのは、設問3と、設問4、でしょうか??

健康な人の尿は、『弱酸性』とされます。

排尿直後は、無臭とされますので、どちらも、(×)ですね。

 

問題105 
弛緩性便秘の原因に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。

1 食物繊維の摂取不足
2 排便を我慢する習慣
3 腹圧の低下
4 大腸のけいれん
5 がん(cancer)による通過障害

 

★問題105正解=1
◆◆解説◆◆

問題 105   正解は 1 といたします

精査中です。

いましばらくの御時間の御猶予を・・・

 

 

 

題106 
抗ヒスタミン薬の睡眠への影響として,適切なものを1つ選びなさい。

1 就寝後,短時間で覚醒する。
2 夜間に十分睡眠をとっても,日中に強い眠気がある。
3 睡眠中に足が痛がゆくなる。
4 睡眠中に無呼吸が生じる。
5 夢の中の行動が,そのまま現実の行動として現れる。

 

 

★問題106正解=2
◆◆解説◆◆

問題 106   正解は 2 といたします

みなさまが、普段の生活のなかで服用されることも多い、

風邪薬や、花粉症のお薬。

これらの薬剤も、抗ヒスタミン薬の仲間って、

御存知でしたか??

ドラッグストアでも、手軽に購入でき、

ヒスタミンが単に、花粉症等を引き起こす悪いヤツであれば、

お薬飲んで、問題解決!! なわけですが、

実は、実は、

ヒスタミンは頭をスッキリと目覚めさせ、集中力を高める

ために必要とされる、体内物質でもあります。

そのため、抗ヒスタミン薬の服用で、

ヒスタミンの作用を弱めてしまうと、眠気を増強する副作用が

でてしまうことがあります。

問題107 
終末期に自分が望むケアをあらかじめ書面に示しておくことを表す用語として,正しいものを1つ選びなさい。

1 ターミナルケア(terminal care)
2 インフォームドコンセント(informed consent)
3 リビングウィル(living will)
4 デスカンフアレンス(death conference)
5 グリーフケア(grief care)

 

 

★問題107正解=3
◆◆解説◆◆

問題 107   正解は 3 といたします

ぐるっと1周して、

問題1に、もどったような感覚になりますね。

『終末期医療における、事前指示書』として、

御自身の希望を、書面にしめしておくことも可能です。

問題108  
死亡直前にみられる身体の変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 関節の強直
2 角膜の混濁
3 皮膚の死斑
4 下顎呼吸の出現
5 筋肉の硬直

 

 

★問題108正解=4
◆◆解説◆◆

問題 108   正解は 4 といたします

死前喘鳴が、数日続いた後に現れるのが「下顎呼吸」で、

下あごを、大きく上げたり、下げたりしてあえぐような呼吸を

繰り返します。

通常は使わない、首やあごの筋肉を使って行う呼吸で、

脳に十分な酸素が行き届いていないことが原因です。

また、血液中の酸素も不足するので

手足の先や唇が紫色に変化し冷たくなります(チアノーゼ)。

下顎呼吸は、死が直前に迫ったことを示すサインとされます。

 

 

第32回介護福祉士国家試験 試験問題と解答解説  目次

解答速報一覧はこちらから

問題難易度アンケート

得点状況アンケート

・【問題001~2】 全2問 人間の尊厳と自立

・【問題003~4】 全2問 人間関係とコミュニケーション

・【問題005~16】 全12問 社会の理解

・【問題017~26】 全10問 介護の基本

・【問題027~34】 全8問 コミュニケーション技術

・【問題035~60】 全26問 生活支援技術

・【問題061~68】 全8問 介護過程

・【問題069~76】 全8問 発達と老化の理解

・【問題077~86】 全10問 認知症の理解

・【問題087~96】 全10問 障害の理解

・【問題97~108】全12問 こころとからだのしくみ

・【問題109~113】全5問 医療的ケア

・【問題114~125】全12問総合問題

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