第107回看護師国家試験問題解説 午後 111-120

第107回看護師国家試験問題解説 午後 111-120

次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(76歳、女性)。夫(74歳)と2人暮らし。6年前にParkinsonくパーキンソン〉病と診断された。現在、Hoehn-YAhr〈ホーエン・ヤール〉の重症度分類でステージⅢ、要介護1である。トイレと浴室には手すりが設置されている。レボドパ〈L-dopa〉を1日3回内服している。最近、足がすくむことが増えたため受診したAさんは主治医から「薬剤の効果を評価するために、服薬時間や生活の状況を日誌に記録しましょう。2週後にまた受診してください上と説明を受けた。

問題112(午後 第107回看護師国家試験問題)
外来看護師が日誌に記録する内容をAさんに指導することになった。
日誌に記録する内容で最も重要なのはどれか。
1. 食事の量
2. 便の性状
3. 振戦の有無
4. 排尿の同数
解答解説






★解答解説★
正解3

問題113(午後 第107回看護師国家試験問題)
Aさんと夫は、2週後に日誌を持って受診した。レボドパ〈L-dopa〉の処方が1日4回に増量されることになり、病状管理と療養指導のためAさんは週1回の訪問看護を利用することになった、薬剤が増量されてから1週が経過し、足がすくむことが少なくなった。Aさんから「足がすくむようになってから浴槽に入るのをやめていたけれど、入浴しても大丈夫でしょうか」と訪問看護師に相談があった。Aさんに指導する内容で最も適切なのはどれか。
1. 「レボドパが効いている時問に入浴しましょう」
2. 「通所介護の入浴を利用しましょう」
3. 「訪問入浴介護を利用しましょう」
4. 「シャワー浴にしましょう」
解答解説






★解答解説★
正解1

問題114(午後 第107回看護師国家試験問題)
Aさんは「病気になる前は夫と近くの公園を毎日散歩していたけれど、最近は通院以外に外出をしていません。以前のように夫と近くの公園を散歩したいな」と訪問看護師に話した。
Aさんへの提案で最も適切なのはどれか。
1. 歩行器の利用
2. 電動車椅子の利用
3. 住宅内の段差の改修
4. 自宅でのリハビリテーションの実施
解答解説






★解答解説★
正解4

次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(72歳、男性)。妻と2人暮らし。朝6時に妻が一緒に寝ていたAさんの様子がおかしいことに気付き、救急車を呼んだ。Aさんは病院に搬送された。病院到着時、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅱ-10。右片麻痺および失語がみられる。
Aさんのバイタルサインは、体温37.0℃、呼吸数20/分、心拍数110/分、血圧150/90mmHg。身長160cm、体重60kg。頭部CTで明らかな異常所見はなく、頭部MRIを行う予定である。

問題115(午後 第107回看護師国家試験問題)
妻から聴取したAさんに関する以下の情報のうち、治療方針を決定するために最も重要な情報はどれか。
1. 5年前から禁煙していた。
2. 最近、眠りが浅いと言っていた。
3. 今朝5時にトイレから戻って来た。
4. 健康診査を2年間受診していなかった。
解答解説






★解答解説★
正解3

 

問題116(午後 第107回看護師国家試験問題)
Aさんは、左中大脳動脈領域の脳梗塞と診断され、組織プラスミノーゲンアクチベータ〈t-PA〉による血栓溶解療法が行われた。入院から2日後、右片麻痺は残存しているものの、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ-3と改善がみられた。
多職種カンファレンスで経口栄養を検討したが、言語聴覚士による評価では、Aさんは誤嚥のリスクが高いと判断され、経鼻胃管による経管栄養を行うこととなった。
Aさんに行う経管栄養法について適切なのはどれか。
1. 白湯から開始する、
2. 開始前に胃残流を確認する。
3. 経鼻胃管挿入中は嚥下訓練を中止する。
4. 1日の目標摂取エネルギー量は2. 200kcalとする。
解答解説






★解答解説★
正解2

問題117(午後 第107回看護師国家試験問題)
入院3日の20時、Aさんは覚醒し、点滴を触ったり、経鼻胃管を抜こうとしたりしており、落ち着かない様子である。
担当看護師が最初に行う対応で適切なのはどれか。
1. 身体拘束を行う。
2. 早めに消灯をする。
3. バイタルサインを測定する。
4. 向精神薬の使用を検討する。
解答解説






★解答解説★
正解3

次の文を読み118、119の問いに答えよ。
Aさん(34歳、経産婦)は、夫(35歳)と長男のB君(3歳)との3人暮らしこれまでの妊娠経過に異常はなかった。20時に体重3,150gの男児を正常分娩した。分娩所要時間は6時間30分、分娩時出血量は480mlであった。第1度会陰裂傷のため、縫合術を受けた。その他の分娩の経過に問題はなかった。

問題118(午後 第107回看護師国家試験問題)
Aさんは翌日の2時に尿意があり、自然排尿があった。8時に「昨夜は後陣痛の痛みが強くて眠れませんでした。おっぱいを飲ませたら、後陣痛がさらに強くなって、汗が出てきました」と言う。子宮底の高さは臍高、子宮は硬く触れ、血性悪露が中等量みられる。Aさんのバイタルサインは、体温37.0℃、脈拍68/分、血圧125/70mmHgであった。
このときのAさんへの対応で適切なのはどれか。
1. 授乳を促す。
2. 入浴を勧める。
3. 骨盤底筋体操を指導する、
4. 鎮痛薬の使用を医師に相談することを伝える。
解答解説






★解答解説★
正解4

問題119(午後 第107回看護師国家試験問題)
産褥5日。Aさんの退院のため、夫とB君が迎えに来た。AさんはB君の自宅での様子を夫から聞いた。B君は「ご飯を食べさせてほしい」と訴えたり、「赤ちゃんを家に連れて来ないで」と泣いたりしていたという。そのことを知ったAさんはB君を抱きしめ、B君の話をゆっくり聞いていた。Aさんは退院後のB君への対応について心配になり、看護師に相談した。
Aさんへの説明で最も適切なのはどれか。
1. 「B君に好きな物を食べさせましょう」
2. 「B君の世話は夫にしてもらいましょう」
3. 「B君と一緒に赤ちゃんの世話をしましょう」
4. 「B君に兄としてしっかりするように話しましょう」
解答解説






★解答解説★
正解3

次の文を読み120の問いに答えよ。
Aさん(82歳、男性)。長男夫婦との3人暮らし。4一年前に認知症と診断された。Barthel〈パーセル〉インデックスは100点、Mini Mental State Examination〈MMSE〉は18点。環境の変化で落ち着きがなくなることがある。日頃は温泉旅行やカラオケを楽しんでいる。右外果にできた創傷から右下腿の腫脹と疼痛が出現したため病院を受診したところ、蜂窩織炎と診断されて入院した。入院翌日、右下腿の腫脹と疼痛は続いている。担当看護師は、認知症の行動・心理症状〈BPSD〉を最小限にするための看護を計画することとした。

問題120(午後 第107回看護師国家試験問題)
担当看護師が計画するAさんへの看護で適切でないのはどれか。
1. 右下腿を足浴する。
2. 右下腿を挙上する。
3. 温泉旅行の話をする。
4. Aさんが好きな歌を歌う機会をつくる。
解答解説






★解答解説★
正解1

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