第29回介護福祉士国家試験問題解説 問題74

第29回介護福祉士国家試験問題解説

問題74

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◆解答解説

問題74

正解は、1と、します

ずうううううっと以前の過去問題では、甲状腺機能亢進症について問われることがとても
多く有りましたが、今回は、機能低下を問う出題でした。

読み間違えなさって受験生さん、おられないですよね??

読み間違い防止には、単語や、動詞を、斜線で区切りながら、読み進めるのがおすすめです。

甲状腺 / 機能 / 低下 / 症  こんなふうにチェックを入れると、記憶を蘇られる
のにも役立ちそうですよね。

さて、甲状腺機能低下症とは・・・

甲状腺ホルモンの、分泌が低下して、活動性が低下する病気ですね。

甲状腺機能低下症は、圧倒的に女性に多く(男女比は1対10以上)、40歳以後の女性では
軽症なものも含めると、全体の5%にも!! みられるとされています。

成人に起こり、症状がはっきり出ているものは『粘液水腫』と、小児にみられる先天性の
ものは『クレチン病』とも呼ばれます。

原因により、甲状腺自体が損われて起こる【原発性機能低下症】と、甲状腺を
コントロールしている甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が、低下するために起こる
【続発性機能低下症】、そして極めてまれな【甲状腺ホルモン不応症】とに分類され
ます。

原発性機能低下症の原因としては、甲状腺の術後、アイソトープ治療後、甲状腺ホルモン
合成障害などもありますが、圧倒的に多いのは、橋本病(慢性甲状腺炎)です。

ただし、甲状腺は、予備能力が非常に高い臓器のため、正常な細胞が10分の1残っていれば
ホルモンの分泌は低下しないとされます。そのため、橋本病でも多くの場合は甲状腺腫が
あるだけで、甲状腺機能低下症の症状は出ないとされます。

甲状腺ホルモンとは、『全身の代謝を維持する』のに重要なホルモンですね。

このホルモンが低下すると活動性が鈍くなり、昼夜を問わず眠く、全身の倦怠感が強く、
記憶力や、計算力の低下がみられることがあります。

また、体温が低くなり、皮膚が乾燥して、夏でも汗をかかなくなります。顔はむくみやすく
なり、脱毛が起こったり、カツラが必要になることもあります。

声が低音化してしわがれるのも特徴の1つです。体重は増え、便秘になり、無月経になる
こともよくあるとされています。

ちなみに、設問3の、動悸、設問4の、いらいら感、設問5の、手の振るえは、
甲状腺機能亢進症の症状とされます。

また、亢進症では、便秘に傾くことが多いとされますので、設問2は、ひっかけですね。

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