第31回介護福祉士試験問題 解答解説 問題35-60 生活支援技術

午前問題

第31回介護福祉士国家試験問題35-60

生活支援技術

第31回介護福祉士国家試験問題無料解答解説

★【問題35】

下記のマークが表しているものとして、正しいものを1つ選びなさい。

1 肢体不自由のある人が運転する自動車

2 障害者が利用できる建物、施設

3 義肢や義足などで援助や配慮を必要としている人

4 オストメイトであること、オストメイトのための設備があるトイレ

5 障害者の就労支援に取り組んでいる企業

 

 

 

 

問題35★★★解答4

解説

またしても。

ピクトグラム。

しかも。

設問が凝りすぎだし。

ノーヒントで、設問4を選べた受験生さんは、少数派のはず。

元気だして、次にまいりましょう。

ちなみに。

国土交通省でデザインした、オストメイトを表す案内用図記号(オストメイトマーク)が

表示されているので、オストメイトには入りやすくなっているとされます。

このイラストの、由来、しらべておきますね。

★【問題36】

Aさん(38歳)は、共同生活援助(グループホーム)に入居している。料理
が得意で、普段はエプロンを身に着けて揚げ物料理をガスコンロで作っている。
防火を意識した調理支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 調理材料は、ガスコンロの周辺に置く。

2 調理をするときは、袖口を絞った衣類を着てもらう。

3 調理に時間がかかるときは、鍋から離れてもらう。

4 火災警報器は、床に近い部分に設置する。

5 強い火力で調理してもらう。

 

 

 

 

問題36★★★解答2

解説

楽しみな、お料理の時間。

安全に行なえるよう、細心の配慮が求められます。

特に、ガスコンロを使用する場合は、燃えやすい衣服は、ぜったいNG!

袖口がひろがっていると、どなたにとっても、やけどの危険・大ですよね。

共同生活援助では、

障害のある方に対して、主に夜間において、共同生活を営む住居で相談、入浴、

排せつまたは食事の介護、その他の日常生活上の援助を行います。

このサービスでは、孤立の防止、生活への不安の軽減、共同生活による身体・精神状態の

安定などが期待されるとのことです。

 

★【問題37】

歩行が可能な脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)の高齢者の転
倒予防に留意した環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 弾力性が高い床材を使用する。

2 洋式トイレの予備のトイレットペーパーは足元に置く。

3 頻繁に移動する場所には手すりを取りつける。

4 調理用具は、頭上のつり棚に収納する。

5 いすにキャスターをつける。

 

 

 

 

問題37★★★解答3

解説

もんだい 37

国が定める、難病の1つであり、なおかつ、介護保険制度における、特定疾病でも

あるのが、脊髄小脳変性症 ですね。

皆さまも、御存知のように、小脳は、運動をつかさどる部位。

難病情報センターのホームページには、以下のようにあります。

歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らない等を症状とする、神経の病気と

されます。

動かすことは出来るのに、上手に動かすことが出来ないという症状です。

主に小脳という、後頭部の下側にある脳の一部が病気になったときに現れる症状です。

この症状を総称して、運動失調症状と呼びます

主な症状は、起立や歩行がふらつく、手がうまく使えない、喋る時に、口や舌がもつれる

などの症状です。

痙性対麻痺では、足の突っ張り、歩きにくさが特徴的な症状です。脊髄小脳変性症では、

これらの症状がたいへんゆっくりと進みます。

このような、運動が上手に出来ないという症状を総称して運動失調症と言います。

脊髄小脳変性症として総称されている病気では、それぞれの種類で、運動失調以外にも

さまざまな症状を伴います。

一読するだけでも、転倒予防のたいせつさが、びしびし伝わってきますね。

ふらつき、手がうまくつかえない・・・  このあたりがを、ポイントにして

5つの設問を読み比べていただくと、3が、正解として浮上しそうでした。

★【問題38】

介護福祉職が行う身じたく・整容の支援と使用する道具の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 ベッド上での口腔ケア     ・・・・・・ガーグルペースン

2 浴室での洗髪               ・・・・・・  ドライシャンプー

3 総義歯の洗浄               ・・・・・・・歯磨剤

4 耳垢(耳あか)の除去    ・・・・・・・ピンセット

5 ベッド上での洗顔     ・・・・・・・・  冷水で絞ったタオル

 

 

 

 

 

問題38★★★解答1

解説

インフル大流行のこの時期。

ドラッグストアに所狭しとならぶ、うがい薬のひとつに、

かならずあるのが、かば君のイラストが描かれたもの。

かくれ愛用者なんですけど。

なんて、受験生さんも多いかもしれないですね。

むかし、むかしの、CMでは、

イソジンガーグル・・・ という、フレーズもあったようで、

GARGLEとは、うがい の意味をもちます。

BASIN とは、ボウル、容器などと、とらえるとよいでしょう。

歯みがきしたり、うがいや、お口のなかを、すすいだりするときなどに、

うけとめてくれるのが、 『ガーグルベースン』。

なかなかの、働きものですね。

★【問題39】

ベッド上で臥床したままの利用者に行う和式寝衣の交換の介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい

1 袖を抜くときは手→肘→肩の順で行う。

2 脱いだ寝衣を広げ、その上に新しい寝衣を重ねて広げる。

3 利用者の脊柱と新しい寝衣の背縫いの部分を合わせる。

4 左前身頃の上に、右前身頃を重ねる。

5 腰紐は結び目が背中に回るように結ぶ。

 

 

 

 

問題39★★★解答3

解説

精査中です。

いましばらく、御時間の猶予を・・・。

★【問題40】

入居施設で生活する利用者が車いすを使用しで外出するときに、介護福祉
職が計画、準備することとして、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

1 長時間の外出を企画する。

2 家族に同行を依頼する。

3 外出先の経路情報を集める。

4 折り畳み傘を用意する。

5 介助ベルトを用意する。

 

 

 

 

問題40★★★解答3

解説

利用者さんの状況のくわしい設定や、外出さき、および、外出の目的など、なーーーんにも

記載がない場合は。

とにかく。

シンプルに。

シンプルに。

かんがえすぎないことが

コツのコツ。

車椅子の種類は??とか、利用者さんは、尿意があるのかな?? などと考えだすと、

選べなくなってきちゃいますよね。

ここは、大坂選手レベルの反射神経で、手堅く、1点を。

 

★【問題41】

選択肢1から5の順で、ベッドから車いすへ全介助で移乗するときの、利
用者の動作と、介護福祉職の身体の使い方の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 上半身を起こす一手首で持ち上げる

2 ベッドの端に座る一躍を浮かせて、低くかがむ

3 立ち上がる一前腕で真上に引き上げる

4 車いすに移る一重心を安定させて、車いすへ足先と身体を向ける

5 深く座り直す一座り直す方向に向けて、上下の重心移動をする

 

 

 

 

問題41★★★解答4

解説

ここは、どなたも消去法で、正解を見破ってくださったとおもいます。

安全・安楽・個人の尊厳。

介護の際の、あいことば ですよね。

余談ですが。

すこーしちかい、むかしには。

介護福祉士国家試験には、『実技試験』がもうけられていました。

試験官の前で、5分の持ち時間をあたえられ、介護を展開するという、

非常に、緊張する試験です。

職場の諸先輩たちに、おはなしを聴かせていただくと、資格取得への

御努力に、元気をいただけそうですね。

★【問題42】

Bさん(84歳、男性)は、生活全般に介護を必要としている。ベッド上に

仰臥位でいるBさんは、喘息があり、咳込みが続き呼吸が苦しくなり、「楽な姿勢

にしてほしい」と訴えた。

介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 枕を外して、顔を横に向けて腹臥位にする。

2 枕を重ねて、頭を高くする。
 
3 左側臥位にして、背中にクッションを当てる。

4 半座位(ファーラー位)にする。

5 オーバーベッドテーブルの上に枕を置いて、上半身を伏せる。

 

 

 

 

問題42★★★解答5

解説

緩急、うまく取り入れた問題構成に、おもわずひっかかった受験生さん、

おられたかもです。

ここでは、『喘息』が、キーワード。

呼吸が苦しい →  心不全 の図が、ついつい、あたまのなかに、

浮かんできちゃいますが、

Bさんは、『喘息』との設定です。

日常生活の動作の工夫や呼吸方法で息苦しさをコントロールしていても、どうしても

息切れが強くなってしまったときにあわてないよう、息切れを楽にする姿勢を知って

おくのは、たいせつなことですよね。

テーブルや椅子がある場合は、クッションなどのやわらかいもの置き、その上に

うつぶせる姿勢をとると、呼吸が楽になるとされます。

設問5では、オーバーベッドテーブルという、ヒントもありますね。

ちなみに。

仰向けの場合には、ギャッジアップしてあたまを高くし、膝を曲げると楽になると

されますが、

設問2では、そこまで読み取れないため、設問5を、正解といたしました。

ここは、御意見がわかれるところかもしれないですね。

 

 

 

★【問題43】

手首に変形や痛みがみられる関節リウマチ(rheumatoid arthritis)の利用
者が、歩行時に使用する杖として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch))

2 前腕支持型杖(プラットホームクラッチ(Platform crutch))

3 松葉杖

4 多点杖

5 歩行器型杖

 

 

問題43★★★解答2

解説

スマホで、画像検索。

ああ。

なんて。

べんりなじだいなんでしょう。

昭和30年代生まれには、

夢のような環境です。

でも。

そのぶん。

しっておかなきゃならないことも。

やまもりですよね。

関節リウマチも、脊髄小脳変性症とおなじく、国が定める難病の

1つであり、なおかつ、介護保険制度における、特定疾病にも位置づけ

られています。

御自身にフィットする、自助具の利用・活用により、QOLが飛躍的に

アップすることも。

介護保険制度の、福祉用具レンタル料を調べてみたら、

プラットホームクラッチ杖は、自己負担額、月額なんと! 100円の

福祉用具会社もありました。

全長、前腕部の長さ、及び、手関節の角度調節が可能。

体型や症状に合わせて変更することができると、あります。

プラットホームクラッチ杖では、

杖上部の平らな部分に肘を置き、腕を固定した状態で前のグリップを握り使用します。

スマホで、画像検索。

とても、たいせつなことですね。

前腕支持型杖(プラットホームクラッチ(Platform crutch))↓

前腕固定型杖(ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch))↓

★【問題44】

問題44

身体機能の変化に応じた食事の提供と対応方法として、最も適切なものを

1つ選びなさい。

1 咀嚼力の低下に対しては、麺類を中心とした食事で栄養を補う。

2 味覚の低下に対しては、塩分を増やして味付けを濃くする。

3 腸の嬬動運動の低下に対しては、食物繊維の多い食品を取り入れる。

4 口渇感の低下に対しては、脱水予防のために酸味のある味付けにする。

5 唾液分泌の低下に対しては、食後にアイスマッサージをする。

 

 

 

 

問題44★★★解答3

解説

ここは、王道の選択として、設問3を、どなたもえらんで

いただけたとおもいます。

基本問題こそ、取りこぼしなく。

★【問題45】

いすに座っている右片麻疹の利用者の食事介護時の留意点として、最も適

切なものを1つ選びなさい。

1 口の右側に食物を入れる。

2 利用者の左腕はテーブルの上にのせたままにしておく。

3 刻み食にする。

4 上唇にスプーンを運ぶ。

5 一口ごとに、飲み込みを確認する。

 

 

 

 

 

問題45★★★解答5

解説

シンプルに。

シンプルに。

かんがえすぎずに。

★【問題46】

たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PE M : Protein Energy Malnutrition)
が疑われる状況として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 要介護度が改善した。

2 1か月に3 %以上の体重減少があった。

3 体格指数(BMI)が25.0以上になった。

4 低血圧症状が現れた。

5 声が枯れるようになった。

 

 

 

 

問題46★★★解答2

解説

 

もんだい 46

生命の維持に必須とされる、栄養が足りない・・・

ネーミングからも、危機感を感じ取ることができる、『PEM』。

ただし。

体重減少という、客観的データからの推測もできますので、おおいに、

活用すべきですよね。

PEMを疑う基準の1つとして、

1ヶ月から、6ヶ月のあいだに、体重が、3パーセント以上減少することが、

あげられています。

1ヶ月で、3パーセントの減少ということは

50キログラムのかたであれば、 マイナス 1・5 キログラム。

これって。

やはり。

おかしいですよね。

御高齢者、あるいは、疾患やしょうがいをもつかたがたにとって、

体重減少は、ときに、生命の危機におよぶこともあります。

医師の指示のもとの、体重コントロールもありますが、『PEM』は、

まったくべつもの。

早期に気づき、適切な対応がもとめられる状態といえます。

★【問題47】

ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として、適切なもの
を1つ選びなさい。

1 ベッドの足元をギャッジアップする。

2 お湯の温度の確認は、利用者、介護福祉職の順に行う。

3 ズボンを脱かせて、下肢を露出する。

4 洗う側の足関節を保持しながら洗う。

5 両足を一度に持ち上げて、すすぐ。

 

 

 

 

問題47★★★解答4

解説

解説不要ですよね!!

深呼吸して、つぎに まいりましょう。

★【問題48】

長期臥床している高齢者に、ケリーパッドを使用して行うベッド上での洗

髪に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 膝を伸ばした仰臥位で行う。

2 頭皮に直接お湯をかけて、生え際を濡らす。

3 後頭部を洗う時は、頭部を前屈させる。

4 すすぐ前に、タオルで余分な泡を拭き取る。

5 すすぎは高い位置からお湯をかける。

 

 

 

 

問題48★★★解答4

解説

ケリーパッドで 固まった・・・

職場によっては、現物を見たことがない受験生さんも、おいでかも

しれないですね。

『ケリーパッド』とは、

就床患者の洗髪時に使用する洗髪器。ゴム製の用具で、頭をパッドの中に入れ

洗髪し、汚水を一方向に流れるように、工夫されています。

設問4にあるように、利用者さんの心身のご負担をへらす意味でも、すすぎの前に、

シャンプー剤の泡を、ふき取っておくのがBEST。

介護用品として、使いやすく、安価なものも、たくさんありますが、自宅にある

タオルや新聞紙、ビニール袋なので、手作りすることも可能です。

災害などの。

IZA!!に備えて。

手作り方法の動画をごらんになっておくのも、いいですね。

★【問題49】

皮膚の乾燥が強くなった高齢者の入浴介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 アルカリ性の石鹸で洗う。

2 こすらないように洗う。

3 硫黄を含む入浴剤を使用する。

4 42°C以上のお湯で入浴する。

5 保湿剤は、皮膚が十分に乾いてから塗る。

 

 

 

 

問題49★★★解答2

解説

ここで、一瞬、弱酸性ビ・オ・レ ♪♪♪ という、フレーズが

あたまのなかに、聴こえてきた受験生さん、さえておられますぞ。

設問1 秒殺決定。

いおう(硫黄)も、42度以上のお湯も、乾燥してからの保湿剤も

ぜーーーーんぶ、まとめて、きれいさっぱり却下ですよね。

乾燥がひどくなってしまった、御高齢者のお肌は、

あかちゃんのお肌へのように、やさしく、たいせつにとおもえば、

設問2 大浮上!! です。

★【問題50】

ベッド上で腰上げが可能な高齢者への、差し込み便器による排泄介護の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい

1 使用前の便器は温めておく。

2 便器を差し込むときは両脚を伸ばしてもらう。

3 男性の場合は、トイレットペー,-パーを陰茎の先端に当てておく。

4 便器の位置を確認したらベッドを水平にする。

5 排泄中はベッドサイドで待機する。

 

 

 

問題50★★★解答1

解説

受験生さんのなかで、ご病気やお怪我などで、ベッド上での差し込み便器

使用体験がおありのかたって、どれくらいおられるでしょう??

腹圧かからん・・・

足がしびれる・・・

ティッシュが届かん・・・

なみだでそうな。

ごけいけんだったかも。

むかし、むかしの、差込便器は、ホーロー製の、ひんやりつめたーーーーーい

ものが多かったのですが、現在は、バリエーション豊かで、プラスチック製が

中心のようです。

それでも、臀部などに、直接あてますので、冷え冷えよりも、ほんわりあったか

ぷりーず!! ですよね。

★【問題51】

問題51

Cさん(81歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。腹圧性尿失
禁があり、トイレでの排泄や下着の交換には介護が必要だが、遠慮して下着の交換
を申し出ないことがある。食堂で昼食をとっている最中に激しくむせ込んでいたの
で背中をさすったところ、むせ込みは収まったが失禁をしたらしく、周囲に尿臭が
漂った。
このときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 尿臭がすることを伝える。

2 下着が濡れていないかと尋ねる。

3 むせた時に尿が漏れなかったかと尋ねる。

4 トイレに誘導して、下着を交換する。

5 Cさんが下着を替えてほしいと言うまで待つ。

 

 

 

 

問題51★★★解答4

解説

問題の文章を、ていねいに読み込めば、正解番号が浮かんできますね。

今回の本試験では、このタイプの問題が何度も登場しています。

尿意の有無についての記述はありませんが、

尿意があっても、腹圧性尿失禁は起こり得ます。

遠慮なさって、下着の交換を申出ない・・・

なぜ、遠慮なさるのかのエピソードもないため、昼食中、他の利用者さんがおおおぜい

おられるなかでの、設問1、2、3のような問いかけは、避けるべきと考えてよいでしょう。

激しくむせこんだ理由も知りたいところでありますが、ここはあえてスルーで。

 

★【問題52】

数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について、訪問介護員(ホー
ムヘルパー)が入手すべき次の情報のうち、最も緊急度の高いものを1つ選びなさい。

1 意識の状態

2 食事の内容

3 下痢の回数

4 水分の摂取量

5 肛門部の皮膚の状態

 

 

 

 

問題52★★★解答1

解説

『緊急度』という用語が、ここではポイントとおもわれます。

数日前から下痢を繰り返している、在宅高齢者。

下痢の原因や程度はおろか、他の症状も、医療機関受診情報も、普段の心身の状況も、

家族構成も、なーーーんにも、記述なしという、なんだかおそろしい設定です。

訪問したら、まずは、御体調の確認となると考えますと・・・

利用者さんの様子や受け答え、あるいは、意思表示が、いつもどおりかの確認が、

優先事項かと、おもわれます。

ここが、大丈夫と確認できてからの、水分や食事摂取の状況、皮膚の状態の確認へと

つづくのではないでしょうか。

下痢 →  脱水  → 意識障害

あたまのなかに、この図が浮かんでくれれば、GOOD ですね。

★【問題53】

調理環境を清潔に保つための方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 布巾を使った後は、流水で洗う。

2 食器を洗ったスポンジは、軽く絞って洗剤の泡を残す。

3 魚や肉を切ったまな板の汚れは、熱湯で洗い流す。

4 金属製のスプーンの消毒は、塩素系漂白剤に1時間以上つけ置きする。

5 包丁は、刃と持ち手の境目の部分も洗浄して消毒する。

 

 

 

 

問題53★★★解答5

解説

ここは、どなたも文句なしで、設問5 だったとおもいます。

災害などにも備えて、消毒方法のアイデアを、、スマホで検索なさっておくと

おおいに役立ちそうですね。

★【問題54】

Dさん(84歳、女性、要介護3)は認知症(dementia)があり、訪問介護
(ホームヘルプサービス)を利用している。ある日, Dさんが、訪問介護員(ホーム
ヘルパー)と一緒に衣装ケースを開けたところ、防虫剤がなくなっていた。Dさん
は、新しいものを補充してほしいと訪問介護員(ホームヘルパー)に依頼したが、防
虫剤の種類や名前はわからないという。
この衣装ケースに補充する防虫剤の種類として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 しょうのう

2 ナフタリン(naphthalene)

3 パラジクロルベンゼン(paradichlorobenzene)

4 シリカゲル(silica gel)

5 ピレスロイド系

 

 

 

問題54★★★解答5

解説

正解のヒントは、においがつかない、ムシューダ ♪♪

そういえば、たんすにゴン ♪♪ っていうのも、あったのに

どこにいっちゃったんでしょう・・・

さて。

問題の文章で、防虫剤がなくなっていたとありますが、これって、だれかが、

持ってちゃったという意味ではありませんよね。

どうやら、自然に消えてしまったという、こと。

ということは・・・ 

お洋服への、防虫目的に衣装ケース内で使用していたことから、以下のような特徴をもつ、

防虫剤だったはず。

◆◆  無臭

◆◆  安全性が高い

◆◆  他種薬剤と併用してもだいじょうぶ

◆◆  効果が高い

◆◆  常温揮発で、隅々まで効果が届く (ここ、ポイント)

◆◆  高濃度になると、銅や真鍮と反応して変性させてしまう可能性がある

もう、お気付きですね。

衣装ケースの中に合った、防虫剤は、『ピレスロイド系』の防虫剤。

昨今の防虫剤の、主流とされるものですね。

ちなみに、パラジクゾルベンゼンとは・・・

融点は、53℃、沸点は、174℃。

常温で昇華しますが、強い臭気を発する、白色の固体です。

空気中では、固体から気体へと、ゆっくりと昇華します。臭いが強いが故に、空気中に

極微量あるだけでも嗅ぎ分けることができるとされ、主な用途は、防虫剤、およびトイレの

消臭ブロックです。

★【問題55】

利用者から洗濯を依頼された。以下に示す取扱い表示がある場合、乾燥の方法として、適切なものを1つ選びなさい。

1 日当たりのよい場所でつり干しする。

2 日陰でつり干しする。

3 日当たりのよい場所で平干しする。

4 日陰で平干しする。

5 乾燥機を使って高温で乾燥する。

 

 

 

 

問題55★★★解答4

解説

歴史はくりかえされる。

なんて。

つぶやきたくなる。

もんだいでした。

数年前にも、新しい、洗濯表示に関する出題があり、多くの受験生さんを

震え上がらせましたよね。

図柄のセンスは別として、これって、世界基準なのだとか。

ぜったいに、むかしのほうが、わかりやすかったような ・・・

★【問題56】

杖歩行している高齢者の寝室の環境整備に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 足元灯を用意する。

2 ベッドの高さは60~65 cmにする。

3 マットレスは柔らかいものにする。

4 布団は床に敷く。

5 特殊寝台(介護ベッド)に変更する。

 

 

 

問題56★★★解答1

解説

さあ!!

気をとりなおして、

杖歩行をなさる高齢者の、室内環境整備が今回のミッションです。

どうやら、テーマは、転倒予防。

あれれ。

どなたも。

きっと。

楽勝でしたね。

★【問題57】

Eさん(78 歳、女性)は、30年前に夫を亡くした。姑の介護を8年間一

人で行い, 1年前に自宅で看取った。隣県に住む息子に促されて介護付有料老人

ホームに入居した。入居して間もないEさんは、「何をしてよいかわからない」と日

中は部屋で一人で過ごしている。

ホームでの暮らしに戸惑っているEさんへの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 規則正しい生活を送るように話す。

2 入居前の生活の様子を聞く。

3 ホームの日課を伝える。

4 介護福祉職がホームでの役割を決める。

5 長男に面会に来てもらえるように、生活相談員に依頼する。

 

 

 

 

問題57★★★解答2

解説

解説不要ですね!!

★【問題58】

介護老人福祉施設で最期まで過ごすことを希望する利用者への対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 終末期の介護方針を伝えて、意思確認を行う。

2 入所後に意思が変わっても、入所時の意思を優先する。

3 本人の意思よりも家族の意向を優先する。

4 本人の意思確認ができないときは、医師に任せる。

5 意思確認の合意内容は、介護福祉職間で口頭で共有する。

 

 

 

 

問題58★★★解答1

解説

『看取り』とは、以下のようにも定義されています。

近い将来、死が避けられないとされた人に対し、身体的苦痛や、精神的苦痛を緩和・軽減

するとともに、人生の最期まで、尊厳ある生活を支援すること。

みなさまも、よく御存知のように、介護老人福祉施設における、『看取り介護加算』が

すでに導入されていますね。

看取り介護加算は、医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがないと

診断した入所者について、その旨を入所者又はその家族等(以下「入所者等」という。)に

対して説明し、その後の療養及び介護に関する方針についての合意を得た場合において、入所者等

とともに医師、看護職員、生活相談員、介護職員、介護支援専門員等が共同して、随時、入所者等に

対して十分な説明を行い、療養及び介護に関する合意を得ながら、入所者がその人らしく生き、

その人らしい最期が迎えられるよう、支援することを主眼として設けたものです。

看取りに関する指針や、計画に盛り込むべき内容などは、インターネットで調べる

ことができます。

御時間に余裕ができたなら、ぜひに。

★【問題59】

終末期で終日臥床している利用者への便秘予防の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 水分摂取量を減らす。

2 腹部に冷罨法を行う。

3 下剤を用いて直腸を定期的に刺激する。

4 座位姿勢を保持する機会を作る。

5 小腸に沿って腹部マッサージを行う。

 

 

 

 

 

問題59★★★解答4

解説

マッサージの時間が。

おだやかで。

ここちよい。

そんな、ひとときになるといいですね。

 

 

 

 

★【問題60】

問題60
Fさん(80歳、女性)は、認知症(dementia)で高齢者施設に10年間入所し
ていたが、死去した。夫(85歳)はFさんが入所中、毎日面会して, Fさんと共通
の趣味である詩吟を楽しみ、時間を共に過ごしていた。
夫はFさんが亡くなって1週間後、施設にお礼に訪れて、「毎日通うのは大変
だったが、今は話し相手もいなくなり寂しい。自分で料理をする気もなくなり眠れ
ない」と涙を流しながら話をした。
Fさんの夫に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 気遣いの言葉をかけて、話を聴く。

2 良眠できる方法を助言する。

3 外食を勧める。

4 趣味に打ち込むように勧める。

5 元気を出すように励ます。

 

 

 

問題60★★★解答1

解説

たいせつな奥様が旅立たれ。

まだ、1週間です。

おなくなりになった直後は、葬儀や、さまざまな手続きなどに追われ、

かなしむ時間もなかったかもしれませんね。

日本グリーフケア協会のホームページには、以下のような一節があります。

死別を経験しグリーフに陥り、突然不慣れな環境におしこまれた時に、じっくりと

繰り言を傾聴してくれる人、さりげなく寄りそうサポート・ケアは大変心強いものです。

サポートにより自ら進むべき道を確認するきっかけになります。

これらの援助を、「グリーフケア」といいます。

人生の節目において、

「苦境はチャンスだった」と後々思えるように、お力添えができるケアを目指したいと

考えております。

御時間があるときに、ホームページにもお立ち寄りを。

目次ページへ戻る

次のページへ移動

午後のページへ移動

問題難易度アンケートページへ移動

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ