第29回介護福祉士国家試験問題解説 問題117
第29回介護福祉士国家試験問題解説
次の事例を読んで,問題117から問題119までについて答えなさい。
【事 例】
Kさん(88歳,男性)は,妻(82 歳)と二人暮らしであった。5年前にアルツハイ
マー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。1年ほど前から,
会話がかみ合わなくなった。離れて暮らす一人息子のこともわからなくなり,「会社
に行く」と外出して行方不明になることがあった。そのため,自宅での介護が困難で,
半年前に認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居した。入居時は表情が険
しく精神的に不安定で徘徊がたびたびみられた。しかし,事業所内で取り組んでいた
回想法に参加すると,徘徊はみられなくなってきた。
ある日の午後,「痛い,痛い」と繰り返,しながら足を叩いて,床に座り込む様子が見られた。
問題117
Kさんが痛みを訴えて床に座り込んだ時点で,介護福祉職がとる対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 いつからどのように痛いのか,詳しく質問する。
2 全身の状態を観察する。
3 嘔気の有無を質問する。
4 叩いている部位に湿布を貼る。
5 ベッド上で安静にしてもらう。
◆解答解説
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