第106回看護師国家試験問題解説と解答速報 午後(PM)問題101-問題110
第106回看護師国家試験PM午後
問題101-問題110までの解説です。
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時間を置いて再度ご確認下さい。
第106回看護師国家試験問題解説PM 問題101-問題110
第106回看護師国家試験問題解説PM 問題111-問題120
問題110
訪問看護師は、Aちゃんの誤嚥性肺炎を予防するケアの方法を母親に指導することにした。
母親か行うAちゃんへのケアとして適切なのはどれか。
1.腹呼吸を促す。
2.咳嗽の訓練を行う。
3.胸郭可動域の訓練を行う。
4.含嗽液を用いてうがいをさせる。
正解は、 3と 考えます。
現在、6歳のAちゃん。
◆ 重症の新生児仮死で出生した。
◆ 誤嚥性肺炎で入退院を繰り返している。
◆ 今回の入院により、経鼻経管栄養を導入した。
※ 四肢と体幹の著しい運動障害がある。
※ 姿勢の保持が困難である。
※ 移動および移乗は全介助である。
※ 声かけに笑顔はみられるが、指示に応じることはできない。
上記より、Aちゃんが、母親の指示を理解して、行動することはむずかしいと
考えます。
また、経鼻カテーテルが、留置されていることも考慮すると・・・
選択肢1、2、4は、却下に。
では、選択肢3の、胸郭可動域訓練とは??
【胸郭】はその中に心臓・肺を含み、横隔膜を介して上腹部臓器と隣接しています。
筋骨格系の視点では、首と腰の間に存在することから、どちらの問題からも影響を
受けやすいとされます。
胸椎と肋骨には脊柱起立筋だけでなく僧帽筋・菱形筋・腹筋群が付着し、『体幹』の
安定性に重要な役割を果たしています。
また、横隔膜は上述した呼吸・体幹安定のどちらにも寄与する大切な組織です。
したがって、胸郭の柔軟性低下は、上記のような機能を制限することになるの
ですね。
Aちゃんの、おかあさんによる、胸郭可動域訓練が自宅で行なえると胸郭が硬くなり、
呼吸がしずらくなることの、予防が可能となります。
また、体幹の動きが悪くなることも、防げるとされますので、選択肢3を正解と
いたしました。
週1回の、訪問看護で、訓練の状況をみていただけることも、心強いですね。
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