第29回介護福祉士国家試験問題解説 問題9
第29回介護福祉士国家試験問題解説
問題9
介護保険制度における訪問介護(ホームヘルプサービス)のサービスに含まれるものとして,適切なものを1つ選びなさい。
1 理美容サービス
2 通帳と印鑑の預かり
3 生活等に関する相談・助言
4 庭の草むしり
5 訪問日以外の安否確認
◆解答解説
問題9
正解は、3と、します。
『身体介護』と『生活援助』の区別、そして、生活援助に該当しない案件の区別が
必要ですね。
また、厚生労働省よりしめされた、体温測定や、ストマパウチの排泄物を捨てるなどと
いった、医療行為でない行為も、しっかりおさえておきたいところです。
<身体介護>
利用者の身体に直接接触して行う介助サービス及び利用者と共に行う自立支援のための
サービス。
① 排せつ介助:トイレ及びポータブルトイレヘの移動、オムツ交換、後始末、失禁及び
失敗への対応等。
② 食事介助:配膳、食事姿勢の確保、摂食介助、水分補給等。
③ 専門的調理:流動食及び糖尿病食などの特別食(医療食及び治療食)の調理。
④ 清拭:清潔保持のための身体拭き、陰部洗浄等。
⑤ 入浴介助:手浴及び足浴等の部分浴、全身浴の介助。浴室への移動、洗髪、洗体、
使用物品の片付け等。
⑥ 整容介助:日常的な身繕いの整え(洗面、口腔ケア、爪きり、耳そうじ、整髪
⑦ 着衣介助:着替えの準備、手伝い。
⑧ 体位変換:体位の変換、安楽な姿勢の確保等。
⑨ 移乗・移動介助:車いすへの移動の介助、補装具等の確認。
⑩ 通院・外出介助:病院等の目的地への移動の介助。
⑪ 起床・就寝介助:ベッドからの移動及びベッドへの移動の介助、布団の片付け等。
⑫ 服薬確認:配剤された薬の確認、服薬の手伝い、後片付け等。
⑬ 自立支援のための見守り的援助:安全を確保しつつ、常時介助できる状態で行う
見守り。
『生活援助』
日常生活の援助。利用者ご本人やご家族が困難な場合に行われる、本人の代行的サービス。
① 掃除:居室内やトイレ、卓上等の清掃、ゴミ出し、後片付け。
② 洗濯:洗濯機又は手洗いによる洗濯、洗濯物の乾燥、取り入れ、収納等。
③ ベッドメイク:利用者のいないベッドでのシーツ交換、布団カバーの交換等。
④ 衣類の整理・被服の補修:衣類の入れ替え、ボタン付け、破れの補修等。
⑤ 一般的な調理・配下膳:一般的な食事の調理、配膳、後片づけ。
⑥ 買い物:日常品の買い物、品物及び釣り銭の確認。
⑦ 薬の受け取り。
◆ ただし、次のようなサービスは、介護保険適用の『生活援助』として提供することは
できません
(1)「本人の援助」に該当しないもの
ご家族等のための洗濯、調理、買い物、布団干し。主として利用者が使用する居室以外の
掃除、来客の応接(お茶の手配等)、自家用車の洗車等。
(2)「日常生活の援助」に該当しないもの
庭の草むしり、花木の水やり、犬の散歩等ペットの世話、家具等の移動、大掃除、窓の
ガラス磨き、室内外家屋の修理、正月料理等の特別な調理等。
予想合格基準点は統計をとり分析いたします。
無料メールマガジンにて配信いたします。
★ココに注目★♪
◆予想合格基準点を知りたい受験生は、無記名の無料メルマガにご登録お願いします。