第106回看護師国家試験問題解説と解答速報 午後(PM)問題51-問題60

第106回看護師国家試験PM午後

問題51-問題60までの解説です。

随時精査し、解説の精度も上げてまいります。

時間を置いて再度ご確認下さい。

問題難易度アンケートはこちらからです。

予想合格基準点アンケートはコチラからです。

 

第106回看護師国家試験問題解説PM 問題1-問題10

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第106回看護師国家試験問題解説PM 問題101-問題110

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問題54

災害後の成人にみられる防衛規制どれか。
1.不安で眠れなくなる。
2.激しい怒りを表現する。
3.言動が子どものように幼くなる。
4.自分だけが無事で申し訳ないと思う。

 

 

 

 

 

正解は、 3と 考えます。

弟が生まれたことで、上の子が、おねしょをするように・・・

妹が生まれたことで、上の子が、指しゃぶりをするように・・・

こんな例で、よくあわらされるのが、防衛機制(適応規制)の1つである、
【退行】ですね。

でも、【退行】って、子供だけのお話では、ないのだそうです!!

じつは、成人したおとなであっても、高齢者であっても、起こり得ることなのですね。

いまの自分の能力では、現状の困難はきびしすぎて乗り切れそうに無くなったとき、
自我が過去の自分(自我)へ後戻りして、心の平常を保とうとする心の働きとして
【退行】があげられます。

まるで子供のように、突然、泣きじゃくったり、はしゃいだり、怒り出したり・・・。

子供に戻っちゃう?ことで、幼い自分になり、一時的に不安を軽減できるとされます。

 

 

 

問題58
地域包括ケアシステムについて正しいのはどれか。
1.都道府県を単位として構築することが想定されている。
2.75歳以上の人口が急増する地域に重点が置かれている。
3.本人・家族の在宅生活の選択と心構えが前提条件とされている。
4.地域特性にかかわらず同じサービスが受けられることを目指している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は、 3と 考えます。

ここでも、選択肢の文章が、びみょうーーーーーーーーに曖昧で?、すっごく
悩むのですが、原則!、原則!、原則!で、読みすすめてみましょう。

地域の特性に応じて構築されるのが原則ですから、選択肢4は、まず却下。

主体は、市町村であることから、選択肢1も、却下に。

すべての市町村において、取り組むことが義務付けられていますので、
選択肢2も、却下に。

選択肢3の文章に、なーーんか、違和感有り!!の受験生さんも、きっと多いのでは
ないでしょうか??

地域包括ケアシステムが構築されていても、施設に入所してはならないわけでは
けっしてありません。

また、長期の入院生活を余儀なくされることも、高齢であれば、当然のことですよね。

ここで問われているのは、あくまで、【理念】ととらえれば、選択肢3を、消去法で
選ぶことになると考えます。(文章びみょーですが・・・)

ヒント満載の、厚生労働省資料より、一部抜粋して御紹介してみましょう。

⑤の、【本人・家族の選択と心構え】に、御注目ください!! ここが、出典ですね。

◆ 地域包括ケアシステムにおける、5つの構成要素

「介護」、「医療」、「予防」という専門的なサービスと、その前提としての
「住まい」と「生活支援・福祉サービス」が相互に関係し、連携しながら在宅の
生活を支えている。

◆【すまいとすまい方】

① 生活の基盤として必要な住まいが整備され、本人の希望と経済力にかなった
  住まい方が確保されていることが地域包括ケアシステムの前提。

  高齢者のプライバシーと尊厳が十分に守られた住環境が必要。

◆【生活支援・福祉サービス】

② 心身の能力の低下、経済的理由、家族関係の変化などでも尊厳ある生活が継続
  できるよう生活支援を行う。

③ 生活支援には、食事の準備など、サービス化できる支援から、近隣住民の声かけや
  見守りなどのインフォーマルな支援まで幅広く、担い手も多様。生活困窮者など
  には、福祉サービスとしての提供も。

◆【介護・医療・予防】

④ 個々人の抱える課題にあわせて「介護・リハビリテーション」「医療・看護」
 「保健・予防」が専門職によって提供される(有機的に連携し、一体的に提供)。

  ケアマネジメントに基づき、必要に応じて生活支援と一体的に提供。

【本人・家族の選択と心構え】

⑤ 単身・高齢者のみ世帯が主流になる中で、在宅生活を選択することの意味を、
  本人家族が理解し、そのための心構えを持つ

◆◆ ここから、厚生労働省資料がご覧になれます。

 

おさらいを、すこしだけ・・・

【地域包括ケアシステム】とは

団塊の世代が、75歳以上となる、2025年を目途に、重度な要介護状態と
なっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることが
できるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される
地域包括ケアシステムの構築を実現していきます。

今後、認知症高齢者の増加が見込まれることから、認知症高齢者の地域での
生活を支えるためにも、地域包括ケアシステムの構築が重要です。

人口が横ばいで、75歳以上人口が急増する大都市部、75歳以上人口の増加は
緩やかだが人口は減少する町村部等、高齢化の進展状況には大きな地域差が
生じています。

地域包括ケアシステムは、保険者である市町村や都道府県が、地域の自主性や
主体性に基づき、地域の特性に応じて作り上げていくことが必要です。

正解は、1と 考えます。

問題の文中には、1人での外出も可能だが・・・という箇所がありますよね。

ここを、ヒントに、御一緒にランクをさがしてみましょう。

以下は、厚生労働省資料より、『障害高齢者の日常生活自立度』を一部抜粋
したものです。

◆◆ ランクJ

何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する

1  交通機関等を利用して外出する

2  隣近所へなら外出する

◆◆  ランクA

屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない

1  介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する

2  外出の頻度が少なく、日中も寝たり起きたりの生活をしている

◆◆  ランクB

屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であ
るが、座位を保つ

1  車いすに移乗し、食事、排泄はベッドから離れて行う

2  介助により車いすに移乗する

◆◆  ランクC

1日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する

1  自力で寝返りをうつ
2  自力では寝返りもうてない

 

 

・アンケート午後難易度

2017第106回看護師国家試験難易度 午後

・予想ボーダーラインアンケート

第106回予想ボーダーラインアンケート

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