第19回精神保健福祉士国家試験問題17
第19回介護福祉士国家試験問題解説
問題17
厚生労働省め患者調査に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 医療施設に入院している患者には面接による調査を行う。
2 患者を対象とする前向きコホート調査である。
3 統計法に基づく調査の一つである。
4 DSM-5に基づいて疾病分類を行っている。
5 国勢調査に合わせて実施される。
◆解答解説
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◆
問題17
正解は、3と、いたしました。
皆さまが目指される、精神保健福祉士資格は、国家資格。国をあげての取り組み、国をあげての
戦略などと、切り離すことはできませんよね。
このことからも、内閣府の各種調査・統計などは、必須知識となる仕組みとおもわれます。
特に患者調査は、他の問題にも登場する、重要指数です。最新の数字はもちろん、これまでの
変遷、そして、将来推計まで、つかんでおきたいですね。
『患者調査』に関する、厚労省資料を一部ご紹介してみましょう・・・
患者調査(基幹統計)
調査の概要
◆調査の目的
病院及び診療所(以下「医療施設」という。)を利用する患者について、その傷病の状況等の
実態を明らかにし、医療行政の基礎資料を得る。
◆調査の沿革
この調査は、医師の診断した傷病名に基づく傷病調査で昭和23年に行われた「施設面からみた
医療調査」を前身としており、昭和28年に「患者調査」となった。患者調査は、患者の診療録の
内容に基づく1日調査として毎年実施されたが、昭和59年からは、調査内容を充実し地域別表章が
可能となるよう客体数を拡大するとともに、調査を3年に1回、医療施設静態調査と同時期に実施
することとなった。平成5年調査からは、病院の入院患者及び病院の退院患者の状況を二次医療
圏別に表すことが可能となっている。
◆調査の根拠法令
統計法(第2条第4項)に基づく基幹統計
◆統計法についてはこちら
患者調査規則
◆調査の対象
全国の医療施設を利用する患者を対象として、病院の入院は二次医療圏別、病院の外来及び
診療所は都道府県別に層化無作為抽出した医療施設を利用した患者を調査の客体とする。
◆抽出方法
(1)抽出枠(フレーム)は、医療施設基本ファイルとする。
(2)抽出方法は、層化無作為抽出とする。(500床以上の病院については、悉皆調査となる。)
(3)客体数は、地域別(病院の入院については二次医療圏まで、病院の外来、一般診療所及び
歯科診療所については都道府県まで)推計が可能な数とする。
(4) 医療施設側の記入者負担軽減を図るため、病院については二段抽出を併用する。
(500床未満の病院の入院・外来の患者のうち生年月日の末尾が奇数の患者については
全調査事項を調査することとし、生年月日の末尾が偶数の患者については「入院・外来の別」、
「性別」、「出生年月日」のみを調査する。また、500~599床の病院の入院・外来患者に
ついては生年月日の末尾が1,3,5,7日の患者について、600床以上の病院については生年月日の
末尾が3,5,7日の患者については全調査事項を調査することとし、それ以外の患者については
「入院・外来の別」、「性別」、「出生年月日」のみを調査する。)
◆調査事項
性別、出生年月日、患者の住所、入院・外来の種別、受療の状況、診療費等支払方法、
紹介の状況、その他関連する事項
◆調査の時期
入院及び外来患者については、10月中旬の3日間のうち医療施設ごとに定める1日。退院患者に
ついては、9月1日~30日までの1か月間。(国への提出期限12月中旬)
◆調査の方法及び実施系統
医療施設の管理者が記入する方法によった。
◆医療施設の管理者が記入する方法
調査の結果
用語の解説