第30回介護福祉士試験問題 解答解説3-4 人間関係とコミュニケーション

第30回介護福祉士国家試験問題解答解説

人間関係とコミュニケーション

問題3

利用者との関係を構築するためのコミュニケーションの基本として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 聞き手に徹する。

2 声の高低や抑揚を一定に保つ。

3 身振りや手振りは最小限にする。

4 介護福祉職の主観を基準にする。

5 利用者の生活史を尊重する。

解答 5

解説

正解は、5 といたします

ここは、どなたも頑張って消去法で、5を選んでいただけたのではないでしょうか?

利用者さん、御一人、御一人に、それぞれの、【LIFE  STORY】があると

理解することが、人間関係を構築してゆくうえでの、大前提ですね。

★★

問題4

Cさん(87歳、女性)は、介護老人保健施設に入所している。

最近、Cさんがレクレーション活動を休むことが多くなったので、担当のD介護福祉職はCさんに話を聞いた。Cさんは、「参加したい気持ちはあるので、次回は参加します」と言いながらも、浮かない表情をしていた。D介護福祉職は、「自分の気持ちを我慢しなくてもいいですよ」とCさんに言った。

 この時のD介護福祉職の言葉かけに該当するビステック(Biesteku,F.)の7原則の内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

 

1 秘密保持

2 自己決定

3 非審判的態度

4 意図的な感情表出

5 個別化

 

解答 4

解説

正解は、4 といたします。

でました。

【バイステック】です。

設問には、5つしかありませんが、ここで、おさらいしてみましょう。

① 個別化

② 意図的な感情表出

③ 統制された情緒的関与

④ 受容

⑤ 非審判的態度

⑥ 自己決定

⑦ 秘密保持

意図的な感情表出とは、利用者の感情表現をたいせつにすること・・・と

とらえていただくと、わかりやすいとおもいます。

利用者さんが、御自身の感情を表出したいとおもうニーズを認識して、自由に

感情を表現していただけるよう、援助者は、意図的にかかわってゆく・・・

これが、意図的な感情表出に該当します。

【バイステック】は、援助者がクライエントを援助関係を形成する際に、有効な

方法として、7つの原則を 提唱したのですね。

第27回本試験の、問題33(コミュニケーション技術)で登場していますので、

どなたも、貴重な先制点を追加してくださったのではないでしょうか。

さて。

ここで、『合格基準』のおさらいを、すこしだけ。

前述のように、試験としては13科目ですが、合格基準のカウントでは、11科目全部に

かならず得点があること・・・となります。 以下のような配分ですので、御注意を。

【1】と、【2】が、合算されていますね。 問題数が少ないので、焦った受験生さんも

おられるかも。 大丈夫です!! ので、 ご安心を。

【1】 人間の尊厳と自立、介護の基本

【2】 人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術

【3】 社会の理解

【4】 生活支援技術

【5】 介護過程

【6】 発達と老化の理解

【7】 認知症の理解

【8】 障害の理解

【9】 こころとからだのしくみ

【10】 医療的ケア

【11】 総合問題

★★

次のページへ移動(問題5-16)

目次ページへ移動

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ