看護師国家試験 解説(午前問題16~20)

第105回看護師国家試験 解説 午前問題 


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午前問題16
認知症の中核症状はどれか。
1. 幻 聴
2. 抑うつ
3. 希死念慮
4. 見当識障害

解答・解説

正解は、4と、かんがえます

認知症の症状は、どなたにも現われる中核症状と、人によって現れる場合があるとされる周辺症状(BPSD)とに大別されます。
中核症状の基本となる症状は、記憶障害や、見当識障害とされます。


午前問題17
ステロイド薬の副作用(有害事象)はどれか。
1. 便 秘
2. 口内炎
3. 低血圧
4. 骨粗鬆症

解答・解説

正解は、4と、かんがえます

アレルギー疾患の治療に用いられるイメージが強い、ステロイドですが・・・
実は、骨そしょう症とも大きな関連があるのですね。

病気や薬が原因でおこる骨粗しょう症のことを、「続発性骨粗しょう症」、または「二次性骨粗しょう症」といいます。そして、薬による骨粗しょう症の中でいちばん多いのが、経口ステロイド(副腎皮質ステロイド)の内服が原因である「ステロイド性骨粗しょう症」とされます。

◆ ステロイド性骨粗しょう症とは?
ステロイド性骨粗しょう症とは、経口ステロイド(副腎皮質ステロイドの内服薬)を長期に服用している人がかかりやすい骨粗しょう症です。
経口ステロイドは炎症を起こす病気全般の治療に幅広く使用され、ぜんそくやリウマチ、膠原病、甲状腺の障害などの慢性病にも効果があります。
ところが、経口ステロイドには副作用もあり、中でも頻度の高いのが、骨粗しょう症とそれに関連する骨折なのです。
そして、ステロイド性骨粗しょう症の特徴として、骨密度の低下よりも骨の強度低下に伴う骨折リスクが大きいということがあります。そのため骨密度が著しく低くないのに骨折することも少なくありません。

アメリカでは、骨粗しょう症の患者2,000万人のうち、約20%(400万人)が経口ステロイドによるものであり、そのうちの長期服用患者の25%が骨折していることが明らかになりました(1996年米国リウマチ学会の調査)。
日本での実態は不明ですが、経口ステロイドの長期投与の対象となる病気の人は100万人もいると推定されています。(日本骨代謝学会HPから)


午前問題18
骨盤底筋訓練が最も有効なものはどれか。
1. 溢流性尿失禁
2. 切迫性尿失禁
3. 反射性尿失禁
4. 腹圧性尿失禁

解答・解説

正解は、4と、かんがえます

重い荷物を持った拍子にプチ漏れ・・・これは、 若い女性にだって、有りえること。
テレビのCMでも、お花屋さんの女性とリカコさんが、悩み相談として出演なさっておられますよね。

【骨盤底筋】とは、骨盤のなかで内臓を支えている筋肉の総称でね。
この骨盤底筋が弱くなると、腹圧がかかった場合、尿道を締めることができなくなり、尿がもれてしまいます。

【骨盤底筋体操】は、肛門と膣を締めたり、緩めたりすることを繰り返して行います。
仰向けになって行ったり、テレビや新聞を読みながらの、らくちん姿勢だったり、椅子やテーブルを使って行ったりと、運動する際の姿勢のタイプはさまざま。上手に組み合わせて、継続して行うことがポイントとなります。


午前問題19
口腔ケアで適切なのはどれか。
1. 歯肉出血がある場合は実施しない。
2. 含咳ができない患者には禁忌である。
3. 経口摂取の有無に関係なく実施する。
4. 総義歯の場合は義歯を入れた状態で実施する。

解答・解説

正解は、3と、かんがえます

たとえ、御口から食物を召し上がっていなくても・・・口腔内は、汚れます。
皮膚に垢がたまっていくように、たとえ、食事をしていなくても口腔内には、口腔粘膜の老廃物や、痰などがたまってゆくからなのですね。また、唾液分泌が低下し、唾液による洗い流しが少なくなるため、口腔内細菌がかえって増殖する場合もあるとされます。

経口摂取の人よりも経管栄養の人のほうが、誤嚥性肺炎になりやすいと言われていることは、皆さまも御存知のとおりですよね。
経口摂取していない人ほど、実は口腔ケアは必要なのです。最低1日1回は口腔ケアを行うことがのぞましいでしょう。


午前問題20
医療法施行規則に定められている療養病床に係る多床室の床m積は、患者1につきつき【  】㎡以上である。[  ]に入るのはどれか。
1. 2.3
2. 3.3
3. 4.3
4. 5.3

解答・解説

正解は、3と、かんがえます

考えても、考えても、わからん・・・
こんなお声が、あちこちから聞こえてきそうですが・・・

膨大な条文が並ぶ、【医療法施行規則】ですが、すこし内訳を御紹介してみましょう。
第16条には、『病室の床面積に関する』規定が、掲げられています。

(ロ)の、最後の部分に、どうぞ御注目ください。

第16条
(3)  病室の床面積は、次のとおりとすること。
(イ ) 病院の病室及び診療所の療養病床に係る病室の床面積は、内法による測定で、患者1人につき6.4平方メートル以上とすること。

(ロ ) イ以外の病室の床面積は、内法による測定で、患者1人を入院させるものにあつては6.3平方メートル以上、患者2人以上を入院させるものにあつては、患者1人につき4.3平方メートル以上とすること。


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