第106回看護師国家試験問題解説と解答速報 問題41-問題50

第106回看護師国家試験午前

問題41-問題50までの解説です。

随時精査し、解説の精度も上げてまいります。時間を置いて再度ご確認下さい。

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問題41

 

 

 

 

 

 

正解は、1と 考えます。

『甲状腺シンチグラフィ』は、甲状腺機能を知るための検査ですね。

放射性ヨードのカプセルを飲み、一定時間の後、甲状腺にどのくらい放射能が集まった
かを調べると、甲状腺の機能がわかることに。

放射性ヨードを使った甲状腺の検査では食べ物や薬の影響を除くために、1週間程度の
ヨード制限が必要になります。

CTなどのヨード造影剤も禁止となりますので、御注意ください。

問題42

正解は、3と 考えます。

まずは、選択肢1を、却下に。  残る3つのなかで、消去法です。

選択肢2の、
収縮期血圧とは、最高血圧のことですね。

収縮期血圧は、立位 →  座位 → 臥位 の順に、高くなるとされます。

ちょっと不思議でしょうか??

立位で収縮期血圧が低くなるのは、心臓より下にある動脈や毛細血管の静水力学的
圧力が高くなり、血液が身体の下部にうっ滞する状態となり、心臓への還流血液量は
減少しがちになるため、収縮期血圧はやや低下するようになるからだそうです。

よって、選択肢2は、却下に。

選択肢4の、
トレンデンブルグ位とは、骨盤高位とも呼ばれる体位のことで、仰臥位、頭部低位、
腰部高位を意味します。

この体位をとることで、静脈の還流が増加して、血圧アップにつながると考えられて
おり、ショック時にとらせる体位ともされています。

よって、選択肢4も、却下に。

問題43

正解は、 1と 考えます。

問題44

正解は、3と 考えます。

ひじから、上が上腕。 ひじから、下が前腕。  ここが、ヒントですよね。

【用手間接圧迫法】とは、

出血部よりも心臓に近い動脈部に指頭、特に親指を動脈にあてて、骨のあるほうに
向かって強く圧迫して止血する方法をいいます。

この方法は動脈出血のときに用いられますが、動脈が細いときは直接圧迫止血法で充分
です。

突然の出血で、包帯などがない場合の一時的は止血や、動脈出血の場合に直接圧迫法に
併用すると効果的とされます。

問題45

正解は、1と 考えます。

万が一、億がいち、医療事故を起こしてしまったら・・・看護師には3つの法的責任が
あると、授業でも習ったのではないでしょうか?

【民事責任】、【刑事責任】、【行政責任】の3つですね。

ここで、選択肢1の、行政処分についてみてみますと・・・

【行政処分】とは、看護師等が罰金以上の刑に処せられた場合、厚生労働大臣によって
免許の取り消し、または期間を定めた業務の停止が命じられる制度です。

行政処分は重いものから順に、「免許取消」「業務停止」「戒告」があります。

行政処分までは至らないと判断されたものについては、行政指導(厳重注意)と
なることもあります。なお「業務停止」は上限が3年と決められています。

なるほど。 保健師助産師看護師法に規定がありました!!

第九条  次の各号のいずれかに該当する者には、前二条の規定による免許(以下
「免許」という。)を与えないことがある。

一  罰金以上の刑に処せられた者

二  前号に該当する者を除くほか、保健師、助産師、看護師又は准看護師の業務に関し
   犯罪又は不正の行為があつた者

三  心身の障害により保健師、助産師、看護師又は准看護師の業務を適正に行うことが
   できない者として厚生労働省令で定めるもの

四  麻薬、大麻又はあへんの中毒者

選択肢2のように、いきなり業務停止処分は行なわれませんので、却下に。

選択肢3の、業務上過失致死傷罪は、刑事責任ですから、却下に。

選択肢4は、迷う文章ですが、刑法は原則としてミスをした本人を対象とする
そうですので、却下にいたしました。

※ ここは、もうすこし、くわしく調べて、後日、追記いたしますね。

問題46

正解は、2と 考えます。

なんだか、簡単に解けそうで、実は、迷いに迷う・・・そんな問題46。

悪性中皮腫と喫煙の関係ですが・・・・

肺がんは、喫煙により、リスクが高まりますが、悪性中皮腫では、リスクを高めるとは考え
られていないそうです。

選択肢3は、(×)として、消去法です。

1は、一時的に血圧を下げることはあっても、原則は高血圧症を招くことから却下に。

4のⅠ型糖尿病は、御存知のように、こどもや若い人に多く、生活習慣によるもの
ではないですよね。

よって、4も、却下に。

さて、残るのは、選択肢2。

独立行政法人労働安全衛生総合研究所さま資料より、一部抜粋して御紹介させて
いただきます。

長時間労働の健康影響・・・

長時間労働は、脳・心臓疾患の危険性を高める。

長時間労働なその、過剰な労働負荷は、脳・心臓疾患を発症させる場合があり、その
ような経過をたどり発症した、脳・心臓疾患は労働災害として取り扱われています。

選択肢2が、正解なのですね。 

自分を、家族を、仲間をまもるためにも、【過労死】という言葉を、きちんと理解する
必要が働くわれわれにもあります。

問題47

正解は、 3と 考えます。

まずは、A、E、Dの、頭文字の意味を 皆さま、御一緒に!!暗唱です。

AEDとは、【自動体外式除細動器】のことですね。

★ Aは、 Automated(自動化された)

★ Eは、 External(体外式の)

★ Dは、 Defibrillator(除細動器)

実際に、御使いになられたことがある受験生さんは、どれくらいおられるでしょうか。
胸骨圧迫と併せて、しっかり身につけておきたい知識です。

さて、実は、AEDには、適応となるケース、そうでないケースなど各種あります。

心停止には、電気ショックの適応となる【心室細動】と呼ばれる心臓がこまかく震える
ことによって、血液を送り出せなくなる不整脈によるものと、適応でないものとがあり
ます。

心臓の状態をAEDがみずから判断して、自動的に電気ショックが必要かどうかを教えて
くれるのですね。

電気ショックをすることにより、【心室細動】を止めて正しい心臓のリズムに戻します。

問題48

正解は、精査中です。 今しばらく、御時間の猶予を・・・

 

問題49

正解は、1と 考えます。

抗がん剤の副作用として、どなたも1番に思い起こされるのが、【嘔気】ではないで
しょうか??

これは、脳の中にある、神経が刺激されることにより、起こるそうです。

あらかじめ、わかっている症状ですから、対策も立てておくのがBESTですよね。

【制吐剤】には、飲み薬も各種ありますし、どうしても、内服が難しい場合は、座薬を用いる
ことも可能です。

選択肢には、悪心は、薬で『緩和』するとありますので、もちろん、日常生活上での注意や
工夫も、医師の指示のもと、それぞれの患者さんが、御自身の症状にあわせて行なうことも
有効です。

さて、治療のための点滴ですが、抗がん剤は、正常な細胞まで傷つけてしまいますので、
薬液が漏れることは、断固として避けなければなりません。

画像検索していただくと、薬剤の漏出がどれほど重大な結果を招くかが、御理解いただけると
おもいます。

細心の注意を払っていても、残念ながら漏出が認められた場合は、すぐには、針を抜かず、
周辺の薬液と血液を吸引してからから抜去します。
(3CCから、5CCほどを目安とします。)

抗がん剤の種類によっては、漏出範囲をマーキングして、医師による局所注射が行なわれます。

よって、選択肢3は、却下に。

注射部位ですが、原則として、肘から手首のあいだ・・・とされるそうですので、選択肢2も、
却下に。

選択肢4は、いわずもがなですよね。

問題50

正解は、1と 考えます。

終末期であることをAさん御自身は、しっかりと理解しておられるとの前提で、
みてゆきますと・・・

選択肢1は、マスクを外すとは書かれていません。面会制限はしないとあるだけ
です。

リザーバーマスクは、その名のとおり、酸素をリザーブできる機能がマスクについて
います。酸素を溜めることができるのですね。

息苦しいなかでも、お嬢さんとの面会を楽しみにしておられるAさん。うなずいたり、
ゆっくりと、手や指の動きでも、思いを伝えることもできるとおもわれます。

選択肢2は、必要ないでしょう。

選択肢3も、同じく。

選択肢4の、鼻腔カニューラへの変更ですが、この対応は、酸素は上限5リットルが推奨
されるため、却下します。

随時精査し、解説精度を上げてまいります。

時間を置いて再度ご確認下さい。

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