第29回介護福祉士国家試験問題解説 問題73

第29回介護福祉士国家試験問題解説

問題73

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◆解答解説

問題73

正解は、3と、します

ここで、連続得点しておきたい【適応規制】の出題です。皆さま、クリアしてくださった
こととおもいます。

過去問題でもお馴染みの、【適応規制】とは、欲求が、満たされない思いや、不安、不愉快
な緊張感などから自分をまもり、心理的な満足を得ようとする、こころの働きをいいます。
この働きは、自我防衛規制とも呼ばれ、無意識に行なわれるものとされます。

それぞれの内容は、以下になります。具体的なケースを思い浮かべられると、御仕事にも
大いに役立ちますね。

【抑圧】

自分の安定を脅かすような、不満や葛藤などの原因となる欲求や、動機を無意識の世界に
押しやってしまうこと。
たとえば、ペットが死んでしまった前後の事を、思い出せないなど・・・

【逃避 】

困難な状況や場面をさけたり、ほかのことに熱中して問題に向き合うことをさけたり、
空想の世界に逃げたりすること。
ただし、必ずしも悪いことばかりではなく、新たなチャレンジや、芸術的な創造力の源泉と
なることもあるとされます。

【退行】

過去への逃避であり、現在の問題を避けるために、楽しかった過去に生きようとすること。
赤ちゃんや、子供のように振舞って、依存的な態度を示すことも。ひとりっ子だった家庭に、
次の子供が生まれるときに、上の子供が示す態度として有名ですね。

【拒否 】

課題となっている事実が存在しないかのように振る舞う。障害を認めなかったり、発生した
事実を認めないといったことが起こること。
現実と向き合うだけの準備ができていない場合もあり、成長とともに振り帰ることができる
ようになる場合もあるとされます。

【隔離 】

自分に関連することであっても、勤めて冷静に、客観的に観察することで、評論家のように
振る舞う。起こっている事実から、感情を切り離す技術でもある。苦しみを生み出している
困難と向き合う方法でもあり、必ずしも、悪いことではないともされます。

【代償 】

本来の目標がかなわない場合に、容易な目標を達成することで、満足を得ようとすること。
たとえば、特定の大学に受かりそうもない場合、別の大学で満足するなど・・・

【合理化 】

自分の欠点や、失敗をそのまま認めず、社会的に容認されそうな理由をつけて、それを正当化
すること。いわゆる「言い訳」ですね。それが「言い訳」にすぎないことを、本人もわからなく
なってしまうと危険とされます。

【昇華 】

誰もが避け難くもっている、性的や攻撃的な衝動といった、社会的に承認されない欲求を、
スポーツや芸術など、社会的に価値の高いことに向かうエネルギーに変換すること。

【同一視】

自分の欲求が満たされなくても、心理的に自分に近い他人の行動を、あたかも自分のことの
ように感じて、欲求が満たされているように感じること。
憧れのスターのファッションなどを真似るといった行為など・・・

【投影 】

自分自身がもつ不安を引き起こしている衝動や欲求を否認し、他者に、その衝動や欲求が
あるように考え、それを、指摘したり、非難すること。

【置き換え】

ある対象に向けられている欲求や感情(愛情、憎しみなど)を、ほかの対象に向けて
表現すること。

【反動形成 】

他者に知られたくない欲求や感情とは、正反対の行動をとることにより、本当の自分を
隠そうとすること。

ちなみに、【適応】とは、個人と環境との関係を、あらわす概念とされます。
個人の欲求が、環境と調和しており、満足感を得ている状態ととらえると、わかりやすい
ともいます。

また、周囲への積極的な働きかけにより、好ましい状況を作り出していくことも意味して
いるそうです。

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