第29回介護福祉士国家試験問題解説 問題18

第29回介護福祉士国家試験問題解説

問題18
「高齢者虐待調査結果」に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 被虐待高齢者と虐待を行った養護者(虐待者)との同居・別居の状況は,「虐待者とのみ同居」が最も多い。

2 被虐待高齢者からみた虐待を行った養護者(虐待者)の続柄は,「夫」が最も多い。

3 被虐待高齢者と虐待を行った養護者(虐待者 ・家族形態は,「子夫婦と同居」が最も多い。

4 養介護施設従事者等による虐待についての相談・通報者は,「家族・親族」が最も多い。

5 養介護施設従事者等による虐待の事実が認められた施設・事業所の種別は,「有料老人ホームjが最も多い。

(注)「高齢者虐待調査結果」とは,「2014年度(平成26年度)高齢者虐待の防止,高
  齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査結
  果」(厚生労働省)のことである。

◆解答解説

問題18

正解は、3と。します。

皆さま、まずは、高齢者虐待防止法の第1条を、ご覧になってください。

(目的)

第1条

この法律は、高齢者に対する虐待が深刻な状況にあり、高齢者の尊厳の保持にとって

高齢者に対する虐待を防止することが極めて重要であること等にかんがみ、高齢者虐待の

防止等に関する国等の責務、高齢者虐待を受けた高齢者に対する保護のための措置、

養護者の負担の軽減を図ること等の養護者に対する養護者による高齢者虐待の防止に資する

支援(以下「養護者に対する支援」という。)のための措置等を定めることにより、

高齢者虐待の防止、養護者に対する支援等に関する施策を促進し、もって高齢者の権利利益の

擁護に資することを目的とする。

問題文のいちばん下に記載がありますように、この、高齢者虐待防止法に基き、調査が
行なわれているのですね。

26年度調査結果によると、

被虐待高齢者と虐待を行なった養護者(虐待者)との同居・別居の状況は、『被虐待者と
のみ同居』が最も多く、48・5パーセントと、約半分を占めるそうです。

家族形態は、『未婚の子と同居』が最も多く、32・4パーセントとされ、被虐待高齢者から
みた虐待者の続柄は、『息子』が最も多く、40・3パーセントという数字となっている
ことにも御注目ください。

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