第29回介護福祉士国家試験問題解説 問題52
第29回介護福祉士国家試験問題解説
問題52
Aさんは,寝たきり状態の夫を家で介護している。Aさんは,尿器を使って排泄介助を行っている。Aさんの夜間の介護負担を軽くするものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 差し込み便器
2 自動排泄処理装置
3 ポータブルトイレ
4 おむつ
5 肘かけ状の簡易手すり
◆解答解説
問題52
正解は、2と、します。
介護保険における認定を、受けているか否かは、問題の文章からは読み取る
ことはできないのですが、そのことはいったん、置いておいての説明としますね。
(何卒御了承くださいませ)
さて、設問2の、【自動排泄処理装置】とは・・・・
以下の文章は、
あんしん介護さまHPより、 一部抜粋して御紹介させていただきました。
自動排泄処理装置は、自動的に便や尿を吸引する福祉用具の一つです。尿意を感じて
から立ち上がってトイレに行くまでに時間がかかり漏らしてしまうケースや、転倒
などの不安があり夜間に起き上ってトイレまで歩くことに抵抗がある場合など、
排泄動作に不自由のある高齢者に使用されます。この自動排泄処理装置は、尿や便を
受ける部分と、それを溜めておくタンク部で構成。中には洗浄機能や乾燥機能がついた
タイプもあります、男性用と女性用とがあります。
◆ 自動排泄処理装置の利用方法
自動排泄処理装置は、「レシーバータイプ」と「オムツタイプ」とで大別されます。
まずレシーバータイプは尿を受ける部分を陰部に当てて使用し、センサーが排尿や排便を
感知して吸引するものです。吸引された便や尿はタンクに蓄積されます。
これに対してオムツタイプは、尿を受ける部分が紙オムツのような形状をしており、
これを体に装着して使用します。オムツパッドにはセンサーが内蔵。排尿後は、パッドに
繋がった管から自動的に尿が吸引される仕組みです。
◆ 自動排泄処理装置の選び方
基本的には、意思の疎通ができて自立度の高い方はレシーバータイプ、意識がなく寝たきりの
レベルの場合はオムツタイプを選ぶとよいでしょう。レシーバータイプは自立度に合せて自力で
使用することができるので、家族など介護者のオムツ交換の負担を減らすことができます。
寝たきりの方でオムツタイプを選ぶ場合は、尿のみ対応のタイプではなく、便と尿の両方に対応
したタイプを選ぶがポイントです。
◆ 自動排泄処理装置の購入方法
自動排泄処理装置は、介護用具店などで購入することができます。尚、介護保険制度を利用して
購入またはレンタルすることも可能です。ただしレンタルの場合、排便機能を有するタイプの
自動排泄処理装置は、要介護4~5の認定を受けていることが条件です。また、レンタルの対象と
なる自動排泄処理器の定義は、厚生労働省の告示で以下の通り定められています。
「尿又は便が自動的に吸引されるものであり、かつ、尿や便の経路となる部分を分割することが
可能な構造を有するものであって、居宅要介護者等又はその介護を行う者が容易に使用できるもの
(交換可能部品(レシーバー、チューブ、タンク等のうち、尿や便の経路となるものであって、
居宅要介護者等又はその介護を行う者が容易に交換できるものをいう。)を除く。)」
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