第21回精神保健福祉士国家試験問題解説 専門科目 精神障害者の生活支援システム(問題73-問題80)

第21回精神保健福祉士国家試験問題解説

専門科目 精神障害者の生活支援システム  (問題73-問題80)

 

★【問題73】

次のうち、自立支援医療の根拠となる法律として、正しいものを1つ選びなさい。

1 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律

2 「障害者総合支援法」

3 健康保険法

4 地域保健法

5 医療法

(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。

 

 

 

 

 

問題73★★★解答2

解説
★【問題74】

次のうち、「障害者総合支援法」に基づく精神障害者に関連したサービスについての記述として、正しいものを1つ選びなさい。

1 重度訪問介護は、常時介護を要する者を対象とする。

2 同行援護は、外出時の移動に介護を要する者を対象とする。

3 短期入所は、休息が必要な介護者を対象とする。

4 行動援護は、集団生活に移行する者を対象とする。

5 療養介護は、在宅で生活する者を対象とする。

 

 

 

 

 

問題74★★★解答1

解説
★【問題75】

次のうち、地域障害者職業センターの業務として、正しいものを2つ選びなさい。

1 職業準備訓練のあっせん

2 障害者雇用納付金の徴収

3 職場復帰支援(リワーク支援)の実施

4 高度の職業リハビリテーションに関する研究・開発

5 職場適応援助者(ジョブコーチ)の派遣

 

 

 

 

 

 

問題75★★★解答35

解説
★【問題76】

精剔障害者の地域生活支援に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 精神科救急情報センターは、市町村に設置義務がある。

2 AAは、薬物依存症者の家族の会である。

3 セルフヘルプグループは、フォーマルな社会資源の代表的なものである。

4 障害福祉サービスを担う民間組織には、特定非営利活動法人がある。

5 福祉事務所は、日常生活自立支援事業を行う公的機関である。

 

 

 

 

 

 

問題76★★★解答4

解説
★【問題77

統合失調症のため精神科クリニックに通院しているBさん(2 3 歳、男性)
は、クリニックの精神保健福祉士から、精神障害のある若者たち自身がそれぞれ費
用を出し合って、地域で自主的に運営している「若者の会」を紹介された。「若者の
会」では、軽食を持ち寄ってゲームや会話を楽しむ活動を行っている。
また、そこには自分の生きづらさや将来への希望など何でも話せる雰囲気があり、
当事者だからこそできる共感や支え合いがある。Bさんは「若者の会」に興味を持った。
次のうち、「若者の会」の活動に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。

1 アドボカシー

2 ピアサポート

3 ソーシャルグループワーク

4 ゲートキーパー

5 フォーマルサポート

 

 

 

 

 

 

問題77★★★解答2

解説

次の事例を読んで、問題78から問題80までについて答えなさい。

〔事例〕
Cさん(2 5 歳、男性)は、1 8歳(大学1 年生)の時に駅の階段から転落し、脳挫傷に
よる高次脳機能障害と診断された。(問題78)
Cさんは、大学で障害学生支援のサポートを受け、無事に卒業し地元企業に就職し
た。ところが、頼まれたことをすぐに忘れたり、作業の手際が悪かったりすることか
ら、上司に注意されることが続いた。Cさんは、就職後、半年で出社できなくなり退
職した。Cさんは家に引き籠もり、「あの時死んでおけばよかった」と母親に訴えるよう
になった。母親から相談を受けたV病院の医師は、同病院の職員で「障害者総合支援
法」に基づく高次脳機能障害者の社会復帰のために専門的相談支援を行うD支援コー
ディネーター(精神保健福祉士)を紹介した。(問題79)
母親の強い勧めで、V病院に出向いたCさんは、D支援コーディネーターと話をす
るなかで、以前は簡単にできたことがうまくできないいらだちや、就労に挑戦したい
という気持ちを打ち明けるようになった。仕事に対して意欲的になったCさんは、W
事業所を利用し、一般企業での就職を果たした。
しかしCさんは、新しい職場になかなか馴染めず孤立してしまい、家でも母親に
向かって大声で怒鳴るようになった。Cさんの支援を行っていたW事業所の職員は、
Cさんの自宅や会社を訪問し連絡調整を図った。これらの働き掛けもあり、上司や同
僚もCさんの障害への理解を深め、Cさんも会社に少しずつ馴染んでいった。Cさん
は、両親とも穏やかな時間を持てるようになった。(問題80)

★【問題78】

次のうち、Cさんの高次脳機能障害は、ICD-10における分類としてどれに該当するか、正しいものを1つ選びなさい。

1 FO 症状性を含む器質性精神障害

2 F3 気分(感情)障害

3 F4 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害

4 F5 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群

5 F6 成人のパーソナリティおよび行動の障害

 

 

 

 

 

 

問題78★★★解答1

解説
★【問題79】

次のうち、D支援コーディネーターの業務が位置づけられる事業として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1 就労移行支援事業

2 日常生活自立支援事業

3 自立相談支援事業

4 就労準備支援事業

5 地域生活支援事業

 

 

 

 

 

問題79★★★解答5

解説
★【問題80】

次のうち、W事業所が行った事業として、正しいものを1つ選びなさい。

1 職場適応訓練事業

2 一時生活支援事業

3 就労継続支援事業(A型)

4 就労定着支援事業

5 自発的活動支援事業

 

 

 

 

 

 

問題80★★★解答4

解説

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