精神疾患とその治療(1-10) 第20回精神保健福祉士国家試験問題解説

第20回精神保健福祉士国家試験問題と解答解説

第21回精神保健福祉士国家試験受験予定者 必見!

精神疾患とその治療(1-10) 第20回精神保健福祉士国家試験問題解説随時解説アップします。業界最速を目指します。応援よろしくお願いします!!

精神疾患とその治療

ごあいさつ

皆さま、『第20回 精神保健福祉士国家試験』本当に、本当に、本当に、御疲れ様でした!

学業や御仕事と両立しての受験のかた、直前まで御家庭の用事に追われ、睡眠不足の日々と闘い

ながらの受験のかた、どなたも本当に、大変だったこととおもいます。

さまざまなご事情で、御仕事から、ひととき離れての受験のかたもおいででしょう。

御体調と相談しながら、学習を続けたかた、御家族の介護を続けながらの受験となった

かたもきっとおられることと存じます。

皆さまの日々の御努力が、大きく、実を結びますように!!!

2月 3日(土曜)と 2月 4日(日曜)の、日間にわたる試験日程のため、体調管理、

スケジュール管理等も、大変だったことでしょう。どうぞ、御疲れなどでませんように。

社会福祉士とのダブル受験の皆さまは、あと1日!! どうぞ、ベストコンディションで

お迎えくださいね。

1年で、1番寒い、この時期の国家試験は、とても、とても、過酷ですよね。

御住まいの地域によっては、昨夜は一晩中続く強風と怖い物音に、よく眠れず朝を迎えた

受験生さんもたくさんおいででしょう。

大雪・強風などで、会場までの道のりも、御苦労があったこととおもいます。

無事に帰宅され、温かい御部屋でくつろいで、すこし御疲れが和らぎましたなら、当サイト

『解答速報・プチ解説』にも、ぜひ、御目通しくださいね。

皆さまの、ナイスファイトに敬意を表しつつ、難しかった問題、気になる問題などなど、

御一緒にゆっくりと振り返らせていただければ幸いです。

後に続く後輩受験生さんのために、ぜひ、『解答番号』および『難易度アンケート』にも

御協力くださいますよう御願い申し上げます。

それでは、つたない文章でございますが、皆さま、どうぞ宜しく御付き合い下さいませ。

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① 【精神疾患とその治療】   全 10問

その昔、むかし?の、旧カリキュラムを踏襲しているとされるのが、『精神疾患とその治療』

ですね。

最初の科目、最初の数問は、難しめに作成されていることが多いため、どなたも緊張MAX

かとおもいますが、

基礎的な精神疾患をしっかりと理解した受験生さんは、落ち着いて、貴重な【先制点】を

あげられたとおもいます。

この科目では、特に近年の出題傾向として、統合失調症、双極性感情障害、知的障害、

アルコール依存症、認知症などの登場がみられます。

どの精神科医療機関においても、おそらく、多くの入院患者さんがおられるとおもわれる

代表的な疾患となりますので、取りこぼしなく得点につなげてゆきたいところでしょう。

また、各種疾患の治療への導入支援、再発予防のための支援、退院に向けての支援、それに

伴う、『人権擁護』などもしっかりおさえておくことが、貴重な得点源になりそうです。

問題1

正解は、 3 といたします

『側頭葉』は、

耳の周辺で、言語の理解、記憶や物事の判断、感情を制御、聴覚をつかさどっている部分

ですね。

側頭葉は、大脳辺縁系にもアクセスしています。大脳辺縁系で重要な領域は、海馬と偏桃体

です。

海馬は、一時的な記憶の保管場所だと考えられており、海馬には、外部からのあらゆる感覚

情報が絶え間なく入力されており、それを整理して、1ヶ月から、3か月間、保管していると

推定されています。

偏桃体は、本能的感情「情動」(快・不快、怒り、恐怖、喜び)の感情と身体反応を生み出し

ます。身体反応とは、心拍数や血圧があがったり、顔がこわばったり、筋肉が緊張するなどの

身体変化です。

大脳辺縁系は、内分泌系、自律神経系(副交感神経系、交感神経系)に影響をあたえており

脳の快楽中枢とも呼ばれています。

さっすが、最初の1問。 ゆさぶってきますね。

模擬試験などでもいえることですが、試験作成において、各科目の、最初の1問、2問は

あ・え・て、 難しーーーーーく、作成されているいることが多いようです。

受験生さんたちの、やる気をくじき、ペース配分を混乱させちゃうためですね。

なので、泣きたくなるような問題であっても、『きた、きた、これ、常套手段なんでしょ』

くらいのお気持ちで、まずは、『決めたとおりの時間配分』で 解いてまいりましょう。

うしろには、基本問題が、皆さまをしっかり待っていてくれますので、心配無用です!!

 

問題1
中枢神経とその機能に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 前頭葉では、空間や身体の認知が行われる。
2 頭頂葉では、意欲や意志の統合が行われる。
3 側頭葉では、言語の理解が行われる。
4 辺縁系では、筋緊張の調整が行われる。
5 大脳基底核では、自律神経系の統合が行われる。

 

問題2
次のうち、気分障害よりも統合失調症が強く疑われる症状として、正しいものを1つ選びなさい。

1 考想化声
2 自殺念慮
3 罪業妄想
4 観念奔逸
5 思考制止

 

 

問題3
次のうち、アルコール依存症の離脱症状として、正しいものを1つ選びなさい。

1 過眠
2 徐脈
3 発疹
4 振戦
5 疼痛

 

 

問題4
患者の訴えと精神症状に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

1 「ある時点から後のことを思い出せない」との訴えは、前向健忘である。
2 「壁に掛けた着物が人間に見える」の訴えは、幻覚である。
3 「頭の中に他人の考えを吹き込まれる」との訴えは、考想伝播である。
4 「不合理とは考えるが、否定すると不安になる]との訴えは、強迫観念である。
5 「人前では手が震えて字が書けなくなる」との訴えは、精神運動制止である。

 

 

問題5
次のうち.1日の中で症状が顕著に変動することが特徴である精神疾患として、正しいものを1つ選びなさい。

1 アルツハイマー型認知症
2 レビー小体型認知症
3 統合失調症
4 全般性不安障害
5 急性ストレス障害

 

問題6
次の記述のうち、患者と初めて面接を行うときの対応として、適切なものを1つ選びなさい。

1患者よりも先に家族から話を聞く。
2机を間にして真正面に向かい合って行う。
3可能な限り専門用語を用いて面接記録を記載する。
4できるだけ「閉じられた質問」で面接する。
5情報を得ることよりも患者との信頼関係を築くことを重視する。

 

 

問題7
次のうち、認知症のスクリーニングに有用な心理検査として、適切なものを1つ選びなさい。

1 文章完成テスト
2 口-ルシャッハテスト
3 MMPI(ミネソタ多面人格テスト)
4 ミニメンタルステート検査
5 ウェクスラー成人知能検査

 

 

問題8
次のうち、洞察的精神療法として、正しいものを1つ選びなさい。

1 芸術療法
2 行動療法
3 箱庭療法
4 自律訓練法
5 精神分析療法

問題9
次の記述のうち、精神科病院に入院中の者を隔離する場合の処遇の基準として、正しいものを1つ選びなさい。

1 隔離の理由は症状軽快後に説明する。
2 一つの隔離室への入室は二人までとする。
3 精神保健指定医以外の医師が隔離を行う場合は、12時間までの制限がある。
4 本人の意思により閉鎖的環境の部屋に入室させる場合も隔離である。
5 隔離室入室中、医療スタッフはできるだけ患者との会話を避ける。

 

問題10
「医療観察法」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

1 入院治療は矯正施設施設行う。
2 対象者の社会復帰を目的とする。
3 対象行為に重大な自傷行為も含まれる。
4 対象者の入院等は、家庭裁判所で行われる審判で決定する。
5 入院中に行動制限を行うときは、家庭裁判所に報告しなければならない。

(注)「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。

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