解説 問題96(午後)
【午後 問題96】
減圧開頭術後2週。気管内チューブは抜管され、意識レベルはジャパン・コーマ・スケール(JCS)Ⅱ-10である。右上肢の麻痺と運動性失語とが認められ、発語は少ない。利き手は右手である。
Aさんとのコミュニケーションの方法で最も適切なのはどれか。
1.筆談を促す。
2.文字盤を用いる。
3.大きな声で話す。
4.イラストを用いる。
【解説】
正解は、2と考えます
ジャパン・コーマ・スケール・・・ うちわけ、ぜーんぶ暗唱できる受験生さんは、少数派ではないでしょうか??
ここでくじけず、頑張って、ヒントを探してみますと・・・
右上下肢麻痺から、大脳の左側が障害されたことが、運動性失語から、言語の聴覚的理解は比較的良好と推測されます。
右利きですから、筆談は困難ですよね・・・・
そして、ジャパン・コーマ・スケールⅡ-10というレベル。この状態は、普通の呼びかけで、容易に開眼するとあります。
運動性失語のため、言葉を正確に、口に出して発音することは難しいけれど、御自身の意思はあり、伝えようとすることが可能と推測します。
これらを総合すると、Aさんとのコミュニケーションには、閉じられた質問(はい、いいえ など)を目的としてならば、文字盤の使用が、簡便であるとかんがえました。