解説 問題67(午前)
【午前 問題67】
Aさんの母親は過干渉で、Aさんが反論すると厳しい口調でいつまでもAさんを批判し続けるため、Aさんは母親との関係に悩んできた。その母親と同年代で体格が似ている担当看護師に対し、Aさんは常に反抗的な態度をとり、強い拒絶を示している。
Aさんにみられるのはどれか。
1.投 影
2.逆転移
3.反動形成
4.陰性転移
【解説】
正解は、4と考えます。
カウンセリングや心理療法をすすめるなかで、クライエントが無意識に、カウンセラーや治療者などに対して、『親』など過去に出会った人物に対して、抱いていたものの同じ感情や態度を示すことがあります。
これを、転移と呼び、陰性と、陽性に分類されます。設問の陰性転移では、敵意、不信、うらみ、攻撃性などがあげられます。
ちなみに、投影とは、自己の悪い面を認めたくないときにおいて、他者にその悪い面を押し付けてしまうようなこころの動きをいいますので、却下に。
逆転移とは、相談援助者など治療者サイドが、クライエントに抱くさまざまな感情をいいますので、これも、却下。
反動形成は、抑圧された欲求と、反対傾向の態度が強調して示されることをいいますので、これも却下とかんがえました。