第29回介護福祉士国家試験問題解説 問題8

第29回介護福祉士国家試験問題解説

問題8

社会保障給付費に関する次の記述のうち,正しいも。のを1つ選びなさい。

1 サービス関連の給付費を除いて, 1年間に給付される現金の総額である。

2 2000年度(平成12年度)以降の給付費に占める介護対策の割合は増加傾向にある。

3 2013年度(平成25年度)の給付費の総額は約50兆円である。

4 2013年度(平成 25年度)の給付費を制度別にみると,社会保険が約7割を占めている。

5 2013年度(平成25年度)の「年金」「医療」「福祉その他」の部門別割合は約5対4対1である。

◆解答解説

問題8

正解は、2と、します。

【社会保障給付費】とは、簡単に申せば、各種社会保障に対して支出される『費用』の
総称のことですね。

日本の社会保障制度は、基本的には社会保険を中心として公的扶助,社会福祉,公衆衛生
および医療がこれを補完する仕組みになっています。

これら社会保障給付の形態は所得保障 (現金給付) と福祉サービス (現物給付) に区分
することができます。

このことから、設問1は、まず、却下できますね。

さて、具体的な数字ですが、厚生労働省より、平成13年度給付費を見てみましょう・・・

◆◆

2013年度の社会支出(OECD基準)の総額は114兆1,356億円であり、集計が開始された1980年度
以降、過去最高を更新。

対前年度増加額は1兆5,911億円、伸び率は1.4%であったが、社会支出の対GDP比は2006年度
以来7年ぶりに下落した(表1)。

(2)
2013年度の社会保障給付費(ILO基準)の総額は110兆6,566億円であり、

集計が開始された1950年度以降、過去最高を更新。対前年度増加額は1兆6,556億円、
伸び率は1.5%であったが社会保障給付費の対GDP比は1990年度以来23年ぶりに下落した。

(3)
国民1人当たりの社会支出は89万6,600円であり、国民1人当たりの社会保障給付費は
86万9,300円である。

ううむ。設問3の、50兆円どころではないことが、わかりますね。1桁ちがってます。
よって、却下に。

設問5の、部門別内訳ですが・・・

医療が、32・0パーセント、年金が、49・3パーセント、福祉福祉や生活保護、雇用保険
など、その他が、18・7パーセント。(そのうち、介護対策費が、7・9パーセントです)

5:4:1の、バランスではないことは、一目瞭然ですよね。 よって、却下に。

また、上記数字から、設問4も、却下できますね。

我が国における、【社会保障の部門別給付割合】は、年金・医療・福祉などが、
それぞれ【  5 : 3 : 2  】となるのが、理想なのは、皆さまも御存知の
とおりかとおもいます。

◆◆  平成13年の給付費に占める、介護対策の割合をみてみますと・・・

対前年比の、『伸び率』は、以下のようになっています。

◆◆   医療     :  2・1パーセント

◆◆   年金     :  1・2パーセント

◆◆   福祉その他  :  1・5パーセント

               このうち、介護対策費は、4・7パーセント!!

13年度においては、介護対策は、前年比、4・7パーセントという、数字となることに、
どうぞ、御注目ください。

次のページへ移動>>

目次TOPページへ移動

<<前にページに戻る

<<問題難易度ページへ移動

予想合格基準点は統計をとり分析いたします。

無料メールマガジンにて配信いたします。

★ココに注目★♪

◆予想合格基準点を知りたい受験生は、無記名の無料メルマガにご登録お願いします。

無料メルマガ登録方法はこちらから

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ